格上の敵
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「なるほどピストルは反動が大きいから使いにくいかもしれない……STRをもっと上げないと」
私は今ハンドガンに似たピストルで敵と戦っている。
敵は人型のロボットで少し身長が小さめ。
持っている武器は様々。
大体が剣。
なぜなら倒すのが簡単だからだ。
剣は近接用なので遠くから銃で撃ってしまえば簡単に倒せる。
まあ、上級になると剣で銃のたまを防ぐらしいけど。
でもここは初心者用ダンジョンなので問題ない。
次はライフルを使おうなかな。
私の持っているライフルは単発銃で威力が高いのが特徴。
射程も長いので遠距離での戦闘も可能だ。
私は敵に認知されない程度に距離を置いて敵への攻撃を開始した。
撃ってみたが当たらない。
普段は連射に頼り切っているからエイムが悪いのだろう。
エイムに関しては練習が必要だ。
武器によっても狙い方が異なるので使う武器を早く決めなければ!
じゃあ次はスナイパーかな。
そして私はスナイパーをメニューボタンからバッグを開き取り出そうとした瞬間。
爆音が響いた。
私は反射的に音のなった方向へ体を向けた。
何とそこには……神々しいロボットが銃をこちらに向けて立っていた。
勝てるわけがない。
そう悟った私は即座に撤退を決意した。
疑問は残る。
どうしてこんな場所にこんな強そうな敵対ロボットがいるのか。
だが今は逃げなければいけない。
別に戦ってもいいけど負けるだろうし、死んだらペナルティとしてランダムでアイテムが消えちゃうから勝ち目のない戦いはしたくない。
そして私はグレネードで煙幕を展開して逃げた。
はぁ、はぁ。
ここまでくれば大丈夫だと思う。
もうすぐでダンジョンから出れる。
多分バグだし報告しておこうかな。
そんな風に脅威から逃れられたことに安心感を持っていた時に事件が起こった。
「プレイヤーハッケン。ハイジョ、カイシ」
私の後ろから機械音がした。
後ろを見るとそこには神々しい光をまとったロボット。
くっ、さっきのやつが追ってきていたようだ。
煙幕はもうない……戦うしかないか
そう思い私は使い慣れたサブマシンガンを手に取った。
戦いながら隙を見て逃げよう。
こんな絶望的状況なのにもかかわらず彼女はいまだにあきらめていなかった。
その思いが彼女を救うことになる。
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