ギルムの行方、そして迷子
まだ帰ってこない?
遅い、遅すぎる。
もう一日はたっている。
ゲームの中の時間と現実での時間の進み具合は違うので普段の生活に影響はないがさすがに飽きた。
死んじゃったかな?
このゲームでダンジョン内で死ぬとダンジョンの入り口で復活する。
少し行ってみようかな。
私はギルムが向かったであろう場所へと向かった。
―――――――
私は暗い石レンガでできた道の上を歩いていた。
そこには大量のロボットの残骸。
おそらくギルムが倒したのだろう。
多いなぁ。
多すぎる。
私だったら無理なんだろうなぁ。
私はそう思いながら歩いていると一本の短剣が落ちていた。
その短剣はどこかで見たことのあるような形をしていた。
こ、これは……間違いない。
ギルムのものだ。
一体ここで何があったのか調べる必要がありそうだ。
でも、入り口までもどればギルムと会えるかも。
ギルムが武器を落とすなんてことをするわけない。
私はどうすればいいのだろう?
待つか戻るか。
そんな選択を迫られている中聞きなれた機械音が複数聞こえた。
「「「ギギ、テキハッケン。セントウヲカイシシマス。」」」
そんな、嫌な音が聞こえた。
私はそばにあったギルムの短剣を拾った。
逃げなければ。
私の感がそう言っている。
私は煙幕を展開して逃げた。
その時彼女はどこに逃げるかなど少しも考えていなかった。
ただ敵から逃げるだけ。
そして彼女は逃げ切った。
「どうしよう。迷子になっちゃった。」
そんな声がダンジョン内に響く中たくさんの足音が彼女に迫っていた
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