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何故、ウチの子が受賞出来ねえんだよッ!!!!???

作者: HasumiChouji

「なるほど、ここ数年、『ラノベ作家をはじめよう』の新人賞で読者賞の上位に食い込んでた小説の作者は……実は貴方が作ってたAIだったと」

「はぁ……はい。ですが、どうしても、審査員の皆さんが、ウチの子が作った小説をガン無視してる理由が判らなくて……」

「で、審査員の1人である私に理由を訊きに来た訳ですか」

「ええ」

「ええっと……何と言いますか……『新人賞の獲り方』みたいな本を何冊か読まれてみてはどうでしょうか?」

「いや……その……何年か前に、将棋の事をほとんど知らない人が作った将棋AIがプロ棋士を負かした事が話題になりましたよね……」

「ああ、なるほど。貴方は、小説分野で、その将棋AIの2匹目の泥鰌を狙った訳ですね」

「ええ、なので、ラノベの事を良く知らない私が作った作ったラノベ作成AIが新人賞を取れるようなラノベを生み出せる可能性も有るんじゃないかと思って」

「発想が安易過ぎませんか? ラノベと将棋は違うでしょう」

「ですが……ちゃんと、ここ何年かの受賞作を学習させて……」

「それが問題なんです。そして、それが小説と将棋の違いです」

「へっ?」

「素人考えですが……将棋だったら、過去の棋譜を学習させれば、その将棋AIはどんどん強くなってく訳ですよね」

「え……ええっと……ただ、過学習……まぁ、いいや……概ねそうです」

「けど、小説だと、それが逆なんですよ」

「え……えっと、どう云う事でしょうか?」

「小説の新人賞の審査員の大多数は……過去何年かの優秀作・話題作と内容が被る小説は、余程出来が良く無い限りは、審査対象から除外するんですよ」

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