表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
LicKlem(リック・レム)  作者: ツナマヨ
1/1

プロローグ

僕らは鳥籠の中の鳥だ。

24時間、365日いつでもどこでも監視されている。絶対に抜け出せないここ「ナイトヘッジ」は、「鬼」や「狼」が住んでいる。

なぜか大人はおらず、20歳未満の子供達しかいない不気味な所でもある。

「おい、聞いたか渚?また1人いなくなったってよ」

「うん。今回は俺らのグループじゃなかったね」

俺に話しかけてきた石川健いしかわたけるは俺のグループであり、数少ない友達である。お調子者の明るいやつだが、運動神経抜群で短髪なので、女の子にモテる。

「私はあんただと思って期待しちゃったんだけどね〜」

健に辛辣な言葉を送るこの女の子、小林ゆうは、俺の隣の席であり、可愛くて人気である。

「いや、ひどくね!?渚〜ゆうがいじめてくるんだけど〜」

「そんなことより、ゆうってもうすぐ16歳だよね?誕生日なにほしい?」

「うーん、そうだねぇ…考えとく!」

健の言葉は華麗にスルーするのはもう長年変わらない俺らのルーティンとなり、今でもそれを健は拗ねたりするのだが、それは置いとこう。

やはりゆうの笑顔はいつ見ても可愛く、あの頃と変わらずいつも向日葵のような笑顔だ。

物心ついた頃にはここにいて、何もかもが不安だらけだったが、誰がいなくなろうと、この3人さえいれば俺らはそれで良かった。


そう、誰もがいつ いなくなる か分からないこの状況で僕らは日々過ごしている。


「あ、やべ、そろそろあの時間じゃん。」

「うっわ、やばい!じゃぁみんなまた明日」

「うん、また明日…」


軋む音と共にジャラジャラと鎖のような物を引き摺る音で俺らの緊張感も高まる。

毎日監視されているはずなのに何故か毎日やつらが夜にやってくる。それが鬼なのか狼なのかは分からない。

一つだけ言えるのは、絶対に目をあけてはいけないこと。

いつものようにやり過ごそうとした瞬間、、

『なぁ、渚。おい渚!』

『なんだよ、やばいって話しかけんな。』

『あれ、ゆう、、じゃねえよな?』

『え、?……っ!』

そこには口元をガムテープで止められ、縛られるゆうの姿があった。ただ、なぜかその顔立ちは笑顔で涙目である。まるで俺らに最後の別れを言っているように。

「おい!なぎさ!!!」

瞬間、俺は走っていた。

やつらに勝てるはずもないのに、ゆうだけを考えて。

「ゆうを離せぇぇえええ!」

「おい、こいつを殺れ。」

「いいんですか、ボス。こいつ確か…」

「それ以上言うな。はやく殺れ。」

部屋中にグシャッという音がした。俺の身体が潰れる音だ。ゆうは泣き、健は放心状態。周りのやつらは、、寝てるフリ。賢明な判断である。

『はは、こんなんだったら最後にゆうと健と…もっと…』

暗くなる視界と感覚の無くなり、冷えていく身体。

太宰渚は1度目の死を迎える─






─ドクン。

初投稿ですので、面白くなかったり不快に思わせたらすみません。よろしくお願い致します!

異世界転生系描きてー!


まず見てくれるんですかね??

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ