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猫に愛されし忍者が異世界英雄になる  作者: ねこむ
森の国編
8/33

忍8

被害者帰還するよ

「ここどこ?」


保護されたパムが目を覚ますと


マルバが妹を扱うように甲斐甲斐しくパムの世話をする


そして数日後


「「パム迎えに来たぞ」」


パムの両親が迎えに来るとパムは真っ先に


「パパママ、マルバお姉ちゃんを紹介するね」


そう言って両親の前にマルバを引っ張っていく


「娘がお世話になったようですねありがとうございますマルバさん」


父親のパトの言葉に恐縮するマルバ


「そして猫べえさん娘を救ってくれてありがとう」


名乗ってもいないのに頭を下げられて戸惑う猫べえの耳元で


「私達セイレーン族は精霊シルフと友誼を持っています


それで彼女達がパムが開放されたことと


それをあなた成し遂げてくれたことを告げてくれたのです


ありがとう招かれ人様」


そう囁いて手を取り握手するパト


冒険者達から驚きの声が上がる


「猫べえには解っていないようだから説明してやろう」


いつの間にか近くに来ていたフェラウが


「セイレーンにとって握手することの意味はなお前を自分達の仲間と認めるって


意味なんだ何か助けが必要なら何でも言ってみてくれって意味でもある


つまりお前はセイレーン族の後ろ盾が出来たんだ」


そう言って背を叩く


「あら兄さんうちも後ろ盾になるはずじゃなかったかしら?」


その声に青ざめながらフェラウが振り向くと


真っ赤な顔でにらんでいるマルバが立っている


「いやセイレーン族の長パト殿に先を越されてしまってはは」


必死に弁解をするフェラウに頭を抱えるマルバ


「しっかりしてよ兄さんあなたも次期族長でしょうがまったく」


その言葉に反応するパト


「ほうそれじゃ大樹の精霊の試練をクリアできたんだねおめでとう


フェラウ、先代を困らせていた君が立派になったものだ」


パトの言葉で挙動不審になるフェラウ


「あの兄が先代を困らせていたってなんですか?」


マルバの質問にさらに挙動不審になる


「何たいしたことではないうちの里に遊びに来ていたずらをして行っただけだよ」


フェラウの顔が羞恥で赤くなっていく


「兄がすみません」


マルバが代わりに頭を下げる


周囲に笑い声が溢れる


数日後


ショーズに呼び出された猫べえ


「マスター何の用だい?」


猫べえが執務室に入った途端刃が襲ってくる


あっさりと刃をかわし離れたソファーに降り立つ


「お見事私程度では相手にもなりませんね」


拍手と一緒に若い女性の声が聞こえてくる


「シェルお前のその癖直せと叙勲のときに言ったよな」


ショーズが声に怒りをにじませながら目の前の女性騎士を睨む


「ごめんじいちゃん許して話には聞いてたんだけど


この人の纏ってる強者の気配に我慢できなくなっちゃった」


ショーズに必死に謝るシェルの姿と先程の鋭い刃の技量が


重ならず噴出し笑い出す


「それでだな今日わざわざ来てもらったのは孫に会わせる為じゃない


ちょっと厄介な魔獣を目撃して討伐に協力を求められたんだがあいにく


フェラウ兄妹が依頼で居なくてなそれでお前さんに頼みたいんだ」


ショーズの説明に首を傾げる猫べえ


「フェラウ達が居なくてもワイレン達のパーティーじゃだめなのか?」


報酬の関係で難しいのかと思い始めた矢先


「いやワイレン達じゃ相性が悪い相手の魔獣が魔猿種の


ブラディーコングの群れなんだしかも上位種のシルバーバックが


率いている樹上での戦闘も考えなきゃならんあいつは身軽じゃないからな」


猫べえの頭の中に木の上から襲ってくるゴリラの群れが浮かぶ


「確かに身軽さが必要だなそれでどの程度居るんだそいつら」






やってきた、異世界ゴリラ

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