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猫に愛されし忍者が異世界英雄になる  作者: ねこむ
森の国編
5/33

忍5

異世界忍者活動開始




「まずは体術をお見せいたしましたでは次は」


短剣を置くとワイレンに手を向けて


「火遁火蜂の術」


そう言うと猫べえの手から炎を纏った蜂達が飛び立ち


ワイレンに殺到する


「おいちょっと待てこれは危険すぎるだろ」


そう言いながら炎でできた針を発射する蜂たちをかわすワイレン


「いやいや私は能力を見せろと言った彼はそれに答えてるだけだ


当然続行だなワイレンきついなら参ったと言ってもかまわんぞ今までで十分


その特性と能力は示せている系統で言えばアサシンの上位互換だなこりゃ


体術だけじゃなく魔法の類まで使えるなんてぶっ飛んだクラスだ」


ショーズの判定に沸き立つ冒険者たち


「胸を貸していただきましてありがとうございます」


猫べえがにやりと笑って頭を下げ手を出すとと引きつりながらもワイレンも


「何いいさ憎まれ役を引き受けるのも先輩の務めだ」


そう言って苦笑いを浮かべながら猫べえと握手する


翌日から冒険者ギルドに悲鳴たびたび上がることになる


「マスター大変です猫べえさんが薬草採取に行ったらゴブリンの集団に遭遇殲滅したそうです」


「マスター大変です猫べえさんがフォレストウルフと間違えてブラッドウルフ狩ってきました」


2週間後


「マスター大変です猫べえさんが・・・・・・」


今にも泣き出しそうな表情でいつものように受付嬢が執務室に駆け込んでくる


「またか今度は何だこないだは森オオトカゲだったが」


「バジリスクを十匹も討伐してきました」


一瞬自分の耳を疑うショーズ


「バジリスクだと聞こえたんだが嘘だろ」


聞きなおすが受付嬢は首を横に振って


「嘘じゃありません素材係りのバルさんが今日倒されたものであることも確認されてます」


そう言ってにじんできた涙をぬぐう


この森の本来居ない筈のバジリスクが十匹もショーズにはそれが不吉な前兆であるように思えた


「今居る全冒険者のうち上位はどれだけ居る?」


聞かれた受付嬢はしばし考えた後


「上位のパーティーはワイレンさん以外巫女様の護衛に借り出されてます」


そう答える最悪に近いタイミングであるこの町の最高ランクがワイレンのAであり


残りはB-以下がほとんどであるこの町においての最悪のタイミング上位の不在


でのバジリスクの討伐ショーズは神に祈るが


それは災いを伴い増殖しながら町に押し寄せる


「大変ですマスターショーズ正門から伝令、魔獣の大群が押し寄せたそうです」


言葉を伝えた受付嬢は若干青ざめた顔で指示を待つ


「外に取り残さされた者は居るか?」


ショーズの問いに聞かれた受付嬢は首を横に振って


「大丈夫です門を出た冒険者も旅人も今日は猫べえさんのときが最後だそうです定期便の到着も


あさってですし」


そう答えてはっとする


「この状況を今居る人間だけであさってまでに解決しないといけないのですね」


現状外部に連絡する手段は非常手段を除けば一つもない


つまり外部からはこの町の状況はうかがい知ることができない


そんなときに定期便がのこのこ現れれば格好の餌食である




緊急事態発生です

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