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猫に愛されし忍者が異世界英雄になる  作者: ねこむ
森の国編
4/33

忍4

冒険者ギルド名物かわいがり?


ではありません

翌日から猫べえは活動を開始する


「まずは冒険者ギルドに登録して名を上げてくれか」


女神から説明されたとおりに冒険者ギルドに行くと


昨日別れたムヨイ達が案内を買って出てくれ受付手続きまではスムーズに進んだのだが


「待ちなそんな胡散臭いやつをこのギルドに登録するのは俺が許さない」


突然そう言って受け付け手続きを中断させる筋肉隆々の髭面の男


「なんでですかワイレンさん護衛の時に助けてくれた猫べえさんのどこに不満が?」


猫べえを庇うムヨイにワイレンは


「お前な助けて貰ったからってそんなに簡単に信じるのは冒険者として


どうかと思うぞそれに新たなクラスが発見されなくなって百年経つ


それがここに来て現れた奴が新たなクラスを引っさげて登場なんて


子供向けの絵本かってのなあ猫べえとかいったなお前


俺はこのギルドのトップAランクのワイレンだ


お前が悪い奴ではない事は判るが登録を許可する前に


忍者のクラス実力って奴を見せては貰えないか?」


この発言で猫べえは理解するこの男は悪役を引き受けたのだと


そして登録するなら最初に見せたほうが善いと教えてくれているのだと


猫べえは頷き


「忍者の能力お見せしましょう」


その答えにワイレンはわが意を得たりとばかりに笑みを浮かべ


「じゃ地下にいこうかすまないが誰かギルドの判定員を呼んできてくれ」


ワイレンの言葉に手を上げた冒険者が二階の事務所に走っていく


30分後ギルド地下訓練場


「ありがとな、俺の提案に乗ってくれて強引だったがああでもしないとほかの奴らが


暴発しかねないんでな」


小声で猫べえの耳元でささやく


「やはりわざとでしたかだと思いました」


肩をすくめる猫べえに


「ありゃばれてたかまあいいだろあとは誰が判定してくれるかだが」


そう言うワイレンに後ろから声がかかる


「それは俺がやろう文句ないよなワイレン」


引きつりながら振り向くと


「おい親父が何で出張ってくるんだよ」


そう言って頭を抱える


「まあ硬いことはいいじゃないかお前と同じで俺もお節介が焼きたくなったんだ


名乗ってなかったな俺はこのギルドのマスターで元Sランクのショーズて爺だ


今回の判定を特別にさせて貰うぜよろしくな」


そう言って笑みを浮かべるショーズだったが


猫べえの目にはどう見ても現役のようにしか見えなかった


「それじゃ始めようかこれはただの模擬戦ではない猫べえは忍者のクラスを認識させる為に


その特色すべき点を示して貰うつまりこれならクラス所持と見なされる技術能力スキルなんでもいい


それを示した形で10分ワイレンの攻撃をかわすか


ワイレンに参ったあるいは降参と言わせればいいルールはこれだけ


でははじめ」


ショーズの開始の合図でワイレンの雰囲気が一変する


手にする訓練用の大剣を構えると同時に一息で猫べえのそばに近づいて振り下ろす地面に当たって


大きな音を立てる大剣


「ほう今のをかわせるのが忍者のクラスってわけじゃないよな」


ワイレンの問いに


「いえいえこれは只の準備運動ですよ」


ワイレンの頭の上で猫べえが答える


「おい今あいつの動き見えたか?」


「無理声がしてから頭の上に居ることに気がついた」


観戦していた冒険者たちから声が漏れる


ふわりと空中に跳ねて地面に降りると


「ちょうどいい具合に体が温まったので胸を借りるとしますか」


そう言って手にした訓練用の短剣を構えると


滑る様に一息でワイレンの間合いの内側に入ると


ものすごい速さで矢継ぎ早に切りつける


「な、お前絶対性格悪いだろ」


剣閃を大剣で防ぎながらワイレンは尋ねる


「いえいえ能力を見せてみろと言われたので実践しているだけです」


猫べえはそう言うが矢継ぎ早の攻撃が背後からも迫った時点で


観戦している冒険者たちはこいつ絶対ワイレンを負かすつもりだと考えていた



「面倒見のいい人をあせらせるのは気が進まないのですが」


にやり

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