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猫に愛されし忍者が異世界英雄になる  作者: ねこむ
森の国編
3/33

忍3

森の町に着きました


森の町フォレスティア


元はエルフの里であったが移住希望者の増加に伴い


エルフ達は新たに里を拡張


森の中にあるとは思えない町を築いた


故にここはまたの名を融和と優しさの町フォレスティアと人々に呼ばれていた


「ここがフォレスティアのスクルド神殿か」


猫べえの視線の先に木造の神殿としては小さめなそれが鎮座してる


猫べえの手がドアノブに掛けらようとしたときそれは内側に引かれ


「ようこそ先ほどから女神様がお待ちです招かれ人殿」


中から現れたやさしげな老神官はにこやかな笑顔で猫べえを迎え入れる


「あの先ほど女神様がお待ちって仰られておいででしたが神官様?」


案内された聖堂で猫べえは老神官に尋ねる


「ほほほこれは失礼しましたな私はこの神殿の神官長で枢機卿もしている


マーバンと言う老いぼれです」


頭を掻きながらにこりと笑うマーバンとてもではないがいわれなければ枢機卿


だとは思えない町の好々爺然としたたたずまいはマーバンの人柄を感じさせる


「すみませんなこちらは女神様からあなたの名前と人となりを聞いて居ったので


言葉が足りなくて本当に申し訳ない猫べえ殿」


名乗ってはいない自分の名を知っていたことに一瞬警戒するが


「猫べえよそんなに警戒せずともよいマーバンは私から聞いたのだから」


その声とともに美しい少女が現れる


「いきなりですまなかったな私がお前をこの世界に呼び寄せた女神スクルドだ


お前の質問には嘘偽りなく答えよう」


そう言って女神スクルドはやさしく微笑み近くの椅子に腰を下ろす


「では女神様にお聞きしたいのですがなぜ自分を呼ばれたのですか?」


その問いに女神は


「答えよう私が作ったこの世界は私が定めた唯一の法であるすべての種族は等しく尊い


それによって皆がおおむね平穏に暮らしておる」


と答える


「概ねと言われるってことはまさか」


猫べえの気づきに女神は頷き


「あなたが捕らえた連中のように自らの享楽欲望のために他者を害することを


厭わない連中が少なからず居る呼んでおる者たちには


そいつらを毎度捕らえて貰っておるこれがあなたを呼んだ理由であり今回は


とくに規模が大きくこの世界の者が動けば戦争になりかねない事態なの


そこであなたを地球の神から借り受け事態に当たることにしたというわけ」


女神のいう異世界の事情は疑問を挟む余地がない正論であった


「呼んだ理由は理解しましたが次にお聞きしたいのはこの世界に居る間


向こうはどうなるのか聞かせて貰えますか


特に今の体は遊戯の中での物本体はどうなっているのか」


女神は微笑みを崩さずに


「答えよう今のあなたの体は地球のあなたの体を再構成して遊戯の中の物に似せて作り上げた物


そして地球ではあなたは居なかったことで辻褄を合わせておるだが戻るときには元の時間軸に


送るから齟齬は起こらんし迷惑をかける分帰える時に褒美ではないが


その後がよくなるように調整しようこれは皆に約束していることなの」


と答え女神は


「もし嫌ならばここで帰してあげる事もできるけどお願いできないかしら」


猫べえに逆に尋ねる


「目の前に人参をぶら下げられた様なのは少し不愉快なのですが・・・」


猫べえのその言葉に体を強張らせる女神だったが続く言葉に胸を撫で下ろす


「お手伝い致しましょう女神様、この私が役に立つのなら」


にこりと笑う猫べえに女神は抱きつき


泣きじゃくりながら感謝の言葉を言い続ける


今まさに異世界初女神お抱えの忍びが誕生する


「よかったですな女神様ははははは」


脇に控えていたマーバンはその顔に笑みを浮かべ声を上げて笑っている








女神のお庭番のほうがよかったかな?

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