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猫に愛されし忍者が異世界英雄になる  作者: ねこむ
森の国編
18/33

忍18

お待たせしました

「か・ん・た・んよ彼らの悪夢を現実にして差し上げるのよ」


そうこともなげ言う王妃


「おいおいまさかお前・・・」


ショーズは固まり


「いやはや毎度のことなれど大胆なことをいう」


頭を抱える国王


取り残される猫べえに


「当の本人が解っていないようね


なら教えてあげる相手が嫌がりそうな


ことまずは考えてみて」


王妃の指示に従い猫べえは考える


「1、素材確保の妨害


2、自分たちの特定


3、大義の破壊


4、本拠地の襲撃


5、俺が出張る


ぐらいでしょうか?」


猫べえが答えると王妃は


「そんなところでしょうね


では中でも一番相手が嫌がるのは?」


王妃の問いに一瞬考えた後


後ずさる猫べえ


「そうあなたが目の前に現れること


前回魔族を根絶させることこそ


女神の愛に報いる行為だなんて


世界中で排斥が始まろうってときに


止めたのは招かれ人様の叫びだった」


王妃は伝え聞いた運命のときの状況


猫べえに話す


「つい数日前まで


行商人の列ができていた町を


敵意を持った集団が包囲する


そんな異常な状況


武器を手に


リーダーが号令をかけようと


手を上げようとしたとき


その集団を声と力が押さえつけたの


ふざけるなってね


前回の招かれ人様って


お年のわりにかわいらしい女性で


そばで見てた人は驚いたそうよ


そんな大胆なことするなんてまったく見えなかったそうだし


それに一箇所だけではなく複数の場所を同時に押さえつけて


後はこそこそ逃げようとした連中を


全員取り押さえて終わり


調べる時間はかかったろうけど


実質は一時間足らずで全員捕縛されたのよね


おじい様?」


王妃の問いにショーズは頷くと


「ああそんなもんだ同時にアジトを襲撃したからな


あの時のメンバーで各国のギルドマスターは構成されている


女神様に許さんって何度だめだしくらったか」


ため息を吐くショーズ


「だが捕らえられたのは表面に浮かんでいた連中だけだった


黒幕には手が届かなかった


前任様も残念がってたが何も手がかりがなかった


なにもな」


うつむくショーズ


「今度は逃がさなければいいのよおじい様


ふふ面白いじゃない一度失敗した連中が


またなにかしようってことなら


今度は根絶やしにするまでよ」


王妃はにこりと笑って


「前任様が無念を残して帰られたのに


私たちは挽回できなかったし


あなたの手を借りることになってる


ふがいないにも程あるわね


しかも先手を相手に取られてる


でも負けた訳じゃない」


王妃は決意に満ちた笑みを浮かべる


「ああそうだねまずは各国に手紙を書くとしよう


そうだね文面は


この度わが国に招かれ人様が御出でになられました


つきましては便宜を図っていただきたい


追記


困ったことがあれば頼られよ


国王ライガレル


こんなところではどうだろう」


国王は笑みを浮かべる


「お前ら後始末を考えていないだろ」


ショーズの声が部屋に響くが


当の国王夫婦は気にせず


意見を交わし続けている


そして作戦は実行に移される


「さあみんな後ろに隠れてほくそ笑んでいる連中に恐怖を


味あわせてやりましょう」


こないだまで臥せりがちだった王妃が


率先して動き号令する



そしてそれは志を同じくする各国の長たちを


奮い立たせる


「みなに命ずるこの機を逃すなわれらの民を


脅かすもの共を一掃する好機ぞ


奮迅せよ」


長の命に影たちが万里を駆ける


世界中で網が放たれる


「国が動けば戦争の危機」は


世界を取り戻す好機に変わり


そして事態は一気に加速する






主人公出番だよ

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