表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫に愛されし忍者が異世界英雄になる  作者: ねこむ
森の国編
17/33

忍17

国王夫妻と歓談開始だよ

ぎこちなく部屋を二人が後にすると


「今回は本当にありがとう君と君の相棒のおかげで


事態は最悪を迎えることはなかった」


そう言って国王は世間では一介の冒険者にすぎない


猫べえに頭を下げる


「ちょやめてください俺は自分が気に入らなかったから


動いただけですし


あいつも自分の好きなものに手を出したあいつらが


許せなかっただけなんでしょうから」


そう言って慌てるが


「さあそれはどうかしら女神様の話だと


あの猫さんはともかく


あの時のあなたには間違いなく


盗賊に対して悪への怒りと正義の心で対抗してくれたと喜んでおられたわよ」


そう言って王妃は笑顔を猫べえにむけ


「それにあれのおかげで内に潜んでいた


間者が一斉に動き出し


この国への侵攻を思い止まらせた国は


周辺の四国だけじゃないわよ」


王妃の言葉を保証するように国王が


「ああ武力のみならず商業的に侵攻をたくらんでいた連中も二の足を


踏んでいるこの町に油断ならない冒険者が居るとね


今はこの国だけだけどもしギルド加盟各国を股に掛けることになって


自分たちの国に来られたらって考えたら


うかつには動けないだろうね


しかもこないだ伊吹をコテンパンにのした


以前のしたのは前任の招かれ人様のみ


ちょっと待てもしかして


女神様にばれてるんじゃないのかってね


小心者の疑心暗鬼ではあるけど事実そうだしね


前任様のときには確か魔族の排除論が勢いを増しちゃったので


お馬鹿な連中を取り締まってくれた


今回はまだ表立ってはそういった動きはないんだけど


出来たら教えられる範囲でいいから教えて貰いたい


前回この国はその御馬鹿な連中を生み出してしまった


その挽回の機会が欲しいこれが僕の切実な願いだ」


国王の願いを聞き猫べえはしばし悩むのだが決断する


「解りましたでもけして勝手に動かないでください


今回の相手に下手に国が動けば世界戦争の引き金を引くことになる


そうですから」


猫べえの言葉に頷く国王


「ああ約束しよう我々が動くのは国を守るときのみ女神に誓わせてもらう」


そう誓うのだった


「なら俺も今まで伏せていたことを教えてやろう」


一番最初に口を開いたのはショーズだった


「神殿から連絡が入ってすぐに各国ギルドに手紙を出した


内容は一文のみ


ご来訪


これで話は通じる


返事が来ていておそらく関係がありそうなのが


各地で多発している


神隠し


魔獣襲来


明らかに何者かの関与が疑われる事案だ


しかもこないだのセイレーンのパム同様


テイマー能力者が囚われている


可能性が高い


何せこないだのパムが


口が聞ける状態だったのは


はっきり言って奇跡が味方したと考えるべきだ


これはあの魔道具を鑑定した連中全員の


意見だ」


ショーズの言葉をかみ締める面々


「続けて魔道具の鑑定をしてもらった連中によると


素材構成から判断すると


世界各地に何らかの拠点を有する組織が


関与してるとしか考えられないそうだ


大まかな理由だが


1、保存期間の短い素材の使用


2、同一の季節でなければ不可能な素材が複数使用されている


3、これが誰か一人で作成された物ではない証拠に素材それぞれに


別人の魔力がこめられている


今の所で判明してる事実はこれだけだな」


テーブルの上に現物をだし


怒りをあらわにするショーズ


そしてその場に入ってくる伝書鳥


「発ギルド本部


ショーズ宛


各国の要職に異種族蔑視者擁立の動きあり


一部の国では扇動者が居る模様


追記


この動きには黒幕の影あり


森の国に侵攻する可能性あり


注意せよ」


告げると窓から飛び立つ伝言鳥


「くそ後手に回っちまったか?」


拳を握り締めるショーズ


「まだ間に合いますよおじい様」


王妃がにっこりと笑みを浮かべる


「おいおい君がそういう表情をしたときは


劇薬のアイデアを思いついたとき


さてかわいいわが王妃は


今度はどんなアイデアで驚かせてくれるんだい?」

王妃様の劇薬アイデアってなんなの?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ