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猫に愛されし忍者が異世界英雄になる  作者: ねこむ
森の国編
14/33

忍14

ある日にギルドですよ

いつものように町の依頼をこなした


猫べえと黒キジが一緒にギルドを訪ねると


「確保」


一斉に冒険者たちと騎士たちが猫べえに飛び掛り捕まえる


「なんだこれいきなり」


取り押さえられた猫べえが声を上げる


「よくやってくれた黒キジこれ約束の魚だ」


ショーズが黒キジに大きな魚を与える


「ナーゴゴロゴロ」


うれしそうに鳴いて魚を受け取ると外に食べに行く


「なっ買収されやがった」


猫べえが声を上げると


ショーズが


「ふふ高くない出費だお前を捕まえる為ならな」


そう言ってにやりと笑う


「「「「すまん今週出費がかさんでてこの報酬を得たいんだ」」」」


声をそろえる冒険者たちはみな猫べえと、顔なじみの連中だった


「お前が悪い迎えに来たシェルから逃げ出して


わし泣き付かれたんだぞ何が不満だ国王主催の労いの宴が?」


ショーズの問いに周りの冒険者たちも頷く


確かに一般的にみてここまで嫌う必要は無い様に見えるのだが


だが猫べえの言葉に凍りつく面々


「報酬は既に貰っているんだこれ以上貰ういわれは無い


それよりも被害を受けた住人に補償してやってくれ馬鹿騒ぎなど


要らん」


とたんに罪悪感にさいなまれる面々


「「「「そうだよな町の連中にも被害がでてるんだし」」」」


一瞬で形勢が悪くなり青くなるショーズとシェル


「待ってよせめて国王様に謁見して自分の口でそれ言ってよ私伝えるのやだよ」


近衛騎士団長の龍人がかんかんに怒った顔が頭に浮かび悲鳴を上げるシェル


権威主義ではないが言いたいことは自分で言え口癖の団長が聞いたら


この町まで文字通り飛んで来て町を引っくり返さんばかりの騒ぎになるのは目に見えていた


「はは手こずってるなシェル」


入り口から聞こえた声に震えだすシェル


「まさかうそでしょなんで団長が・・・・」


必死に言葉をつむぐシェル


入ってくる人物に皆の視線が集まる


入って来たのは筋肉隆々の逞しい御仁ではなく


龍人の証である角を左右合わせて4本生やしたイケメンだった


途端に息を吐きほっとする冒険者たちと反対照的な騎士たち


「しょうがないですね私もお願いしますから大人しくついて来て頂けませんか?」


そう言ってにこりと笑って力を解き放つ


一瞬にして部屋の空気が明らかに重苦しくなる


莫大なプレッシャーまるで目の前でドラゴンが口を開けているような


恐怖感が全員を襲う


「おいあんたなんのつもりだ」


その空気を吹き飛ばす猫べえの声が響く


消え去る恐怖感とプレッシャー


「ははこれは失礼私生来大雑把なもので


手っ取り早く連れて行こうかと」


笑う騎士団長に怒りを募らせる


猫べえは立ち上がり


「もしかしてあんたも本心では彼女を認めていない側か?」


そう尋ねる


「だとしたらどうします、一発殴りますか英雄殿?」


龍人団長のこの言葉に怒りを滲ませる冒険者たち


「いや、殴るとしたら一発じゃ済まさん」


「後悔させる」


この宣告を面白がる龍人団長


「これは面白いこんな気迫を受けたのは久しぶりです


ここでは被害が出るので隔離領域でお相手しましょう


何分もつか見ものです」


そう言って猫べえを連れてその中に入る


「まず名乗らせてください私は近衛騎士団長の龍人族伊吹と申しますあなたは?」


「この町の冒険者忍者猫べえ」


「ふふいい気迫です久しく感じることができなかったこの緊張感


お願いですからあっさりと降参などしないでくださいね」


笑みを浮かべる伊吹


だがその笑顔のまま地面に叩き付けられる


「あれ?」


感じる痛みが殴られたことを告げる


だが


「なんで初期動作が察知できない?」


次の瞬間蹴り上げられる伊吹


「またそんななぜ?」


伊吹は当惑を隠せない


「さあどうした最強種族このままただの人間に殴られ続けるのか?」


猫べえの失望したような顔に焦り出す


「まさかこいつ・・・・」


龍人の里の長老の言葉がよみがえる

伊吹さん逃げてーーーー

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