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猫に愛されし忍者が異世界英雄になる  作者: ねこむ
森の国編
13/33

忍13

飼い主激おこなので容赦ないです


ご注意ください

「なぜ俺が地面に倒れている」


盗賊たちの頭は疑問に思ったが考えがまとまらない


顔を動かすと視界の端に戦斧が落ちている


「理由などあとでいい今は邪魔なこいつを・・・」


そう考え戦斧に手を伸ばそうとして気が付く


戦斧を握ったままの見慣れた自分の腕を


「まさかそんな・・・・・」


顔を動かして自分の体を確認して絶叫する


先程まであった両腕が根元から千切れている


そして襲ってくる激痛がそれが現実であることを実感させる


「俺の腕何で」


そして気が付く目の前に立つ


猫べえに


一瞬で理解するそれが猫べえが引き起こしたものであることを


「頼む命だけはたすけてくれ」


必死に涙を浮かべ命乞いをする


「きっと許すこの場を逃れて必ず再起を」


「などと考えているな」


猫べえの声が告げた


自らの考えに弁解をすることもできずに


頭の意識は失われる


猫べえの足が頭を踏みつけたのだ


息を吐き自らの怒りを鎮める


足の下では体を引くつかせている盗賊の頭


そこへ駆けつけるギルドの職員


「猫べえさんそんな奴に情けをかけなくても」


そう言うが猫べえは頭を振って


「情けじゃない今止めを刺すほうが楽だろうさ」


職員は勘違いしていた


猫べえが悪人に情けをかけることはない


翌日盗賊たちは残らず鉱山送りになる


重犯罪者である彼らが日の光を見ることはない


生涯鉱山から出ることは許されず


死しても鉱山に埋められる


墓もなくただ土に帰るのみ


かくして事態の終息とともに


猫べえの名は知れ渡ってしまう


本人の意図しない形で


吟遊詩人たちは歌う


「森の町に現れし正義の人新たなる英雄


彼の名は猫べえ人々に平穏を


悪人に裁きを


しかし恐れることなかれ


かの人は猫を愛する心優しき人


その証拠に見よ彼のそばにはいつも


猫たちが寝息を立てている」


酒場で歌う吟遊詩人の声が


森の国の町々すべてを回りつくすのにさして時間を要しなかった

事態終了です

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