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猫に愛されし忍者が異世界英雄になる  作者: ねこむ
森の国編
11/33

忍11

猫登場です

「おいおいそんなに頭を擦り付けてどうした」


街角でそこにいた猫に懐かれる


なんだか知らんが昔から猫にしろ犬にしろ


動物に好かれる特にネコ科の動物には大人気


当然のことながらそんなに懐かれれば悪い気はしない


かくして猫好きの完成


頭をなでるとのどを鳴らし目を細める猫を膝に抱えて


地面に座ると羨ましそうに見ている町の子供たち


「お兄ちゃんすごいそいつ今まで誰にも懐かないのに膝で寝てる」


そう言う町の少年指さす先で寝息を立てる黒猫


ビロードのようなその体を優しく撫でながら


「こいつそんなに強がっていたのか今だけはゆっくり休みな」


そして黒猫が満足して目を覚ますまで静かに見守る俺と子供たち


そして昼餉のにおいに鼻をひくつかせて目を覚ます黒猫一瞬戸惑ったのだが


お昼を持ってきてくれた女性に鳴いてお礼を言う黒猫


「あら珍しいお礼なんてお前もそのほうがかわいいわよ」


そう言って黒猫に微笑んで仕事に戻っていく


一心不乱にもらった餌を食べる黒猫を残しお昼に散っていく子供たち


俺も腰を上げると


むくれた顔のマルバ


「私には懐いてくれないのにずるい」


どうやら先に黒猫と知り合ってはいたが


懐いてくれなかったのだろう


「俺は懐かれる体質なんだよ」


笑みを浮かべて答えると


途端に真っ赤になって後ろを向くマルバ


「なんであいつにときめいてるのよ


まだ知り合ったばかりでしかも人間のあいつに」


小声で自問してるマルバの肩に手が置かれる


「真っ赤になってどうしたもしかして猫べえに


少女のようにときめいちゃったのか?」


にやにやと笑みを浮かべるフェラウが妹を冷やかす


咄嗟に兄を殴り飛ばしごまかすマルバ


その二人を放置して猫べえはギルドに向かって歩き出す


冒険者ギルドにたどり着くとショーズが頭を抱えている


「どうしたんだギルドマスター?」


猫べえの問いに顔を上げると


「猫べえお前猫って大丈夫か?」


この質問の意味が解らず兎に角頷く猫べえ


「よかった実は町の外にバカでかい猫が居て


誰かを探してるみたいなんだ


見た目は猫でも何せトラか獅子程の大きさでな


いくら大人しくても町の連中が不安がっているんだ」


要領をいまいち得ないがようは


「つまりどっかに追い払うか


俺に飼い主になれと」


俺の問いにショーズは頷く


「いくら大きくても猫なのだろ


危険はないんじゃないのか?」


溜息を吐いて門のところに行くと


門番コンビが問題の猫を撫でてあやしている


「「なんでこの子が怖いのかしらこんなにかわいいのによしよし」」


声をそろえて目を細めて撫でまわし続ける二人地面に横になり喉を鳴らし続ける


大きな猫の姿に猫べえも首をかしげる


「やっぱりいくら大きくても猫じゃないか


心配する必要ないと思うのだけど」


そういう声を聴くや否や飛び起きる大きな猫


「ナーゴー」


鳴き声を上げて猫べえに突進し押し倒す


そしてざらつく舌で猫べえの顔を嘗め回す


「ちょおいなんだお前くすぐったいたいからやめろ


落ち着けって・・・・・・・・」


それは駆け付けたフェラウ達を戸惑わせ武器に手を掛けさせたが


「お座り」


たまらず声を上げた猫べえの指示に従い


離れて犬のようにお座りをする大猫


これには集まった人々全員が堪えきれずに吹き出し


笑い転げる意味が解らず首をかしげる大猫

大きくても懐かれれば可愛いよね

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