記憶と大正
「っ…此処は?」
『おっと、痛い所はない?』
あれ?私って…学校に居て…?思い出せない
「ないです。」
『あ、此処は医者だよ。お金は要らないさ。』
「そう、ですか。」
何かが引っかかる。
『此処に住んでいいよ。家は?』
家?あれ?何処だっけ?
「ないです。」
『?ふーん、新しい家族だね。名前は?」
「雪風美雪です。」
『珍しい名前。』
名前だけ覚えているの?
(落ち着いて考えて。)
「そうですか。」
『寝てていいよ。仕事もあるから。』
と、言い残し部屋を出た。
(声が聞こえる?僕は海山海斗。ほら、トリップしたでしょ?
君には記憶がないけど教えてあげる)
「誰!?」
(君の心に問いかけて居るんだよ。落ち着いて?此処は、大正時代。
平成とは違うんだよ。この、時代は、和風と洋風が混ざり合って居る。
君が現世に戻ったら、詳しく教えてあげるさ。)
「えっ!?」
(とにかく、大正には昔の僕が居る。会えればいいね。)
何か懐かしい気分。
良く分からにけど。
外に出て見るか。
(コンコン)
『ん?なんだ?』
「出かけて来ます。」
『美雪か?』
「はい。」
『出かけておいで。』
「はい。」
家を出た。
現世って何だろう?今の自分が居るのに。
それにしても、賑やかだなぁ。
街を歩いていると土手を見つけた。
「一休み。」
川の流れを眺めていた。
運命の始まりでした。
最近、和風にハマってしまいましてw
とくに、大正時代!
トリップしたいと思い書いたのがこの作品です。