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無題  作者: A氏
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無題2

とりあえず変わろうと思って何らかのアクションをしようと思ったものの何をしたらいいのか正直わからなかった。 


日記の書き始めは8月4日、ちょうど大学も試験期間も終わって夏休み突入数日後であった。


変わろうと意識して、書店に走った記憶があった。我ながら衝動買いもいいところだったがこの日記も結構長続きしたから良かったと思う。 


では8月4日の日記は何が書いてあったかというと、「何をしていいかわからない。とりあえずいつも行ったことがないところまで電車でいってみた」と書いてあった。


正直この日のことはあまり覚えていない。非常に暑い日差しの中、わけもなくちょっと遠くまで電車で外出して、その土地を少しだけ散策して帰って寝たのだ。

いわばプチ遠足。何も変化ができない俺らしい第一歩だった。 


さてそこから俺の日記は大きな進歩もなく8月14日まで続く。終戦記念日前日、さすがにこのまま夏休みが終わってはやばいと思い本格的に日記に変化が見られるようになってきた。


8月14日の日記「今日は近くの社会福祉協議会まで行ってきた。意外といろんなボランティアがあるもんだ。感心感心。」と書いてある。


手段としてボランティアを思いつくなんて我ながら単純というかなんというか・・・と思う。


その日のことを思い出す。 

社会福祉協議会なるものを恥ずかしながら初めて知った俺は、ボランテイアという未知なる領域へと足を踏み出すために、地図片手に歩き出した。 


いざ、社会福祉協議会の前まで来ると帰りたいという気持ちがどんどん強くなっていった。


入りたい。でも怖い。その気持ちがあった。


それまでもボランティアをしてみたいという気持ちはあった。けれど、ボランティアを自分が変わるための手段として用いることは非常にナンセンスな気がした。

「偽善者じゃね?」と某掲示板で指摘されたのも傷ついた。

そんなこともあってボランティアなるものに足を踏み入れることができなかった。


さて、話を戻そう。俺は社会福祉協議会に入れずにいた。傍から見たら不審者にしか見えなかったのかもしれない。

その時だった

真夏のクソ暑い中、突っ立てる俺に「ごようですか?」と


非常に温和な感じのおばさんだった。俺が噛みながらもボランティアがしたいという旨を言うと彼女は笑いながら「ここじゃ暑いからどうぞ中へ」と通してくれた。


クーラーの効いた部屋に入る。思わずふぃ~~~と声が出る。 彼女は微笑みながら暑いですねといった。


それから、彼女とずいぶん長い間話をした。具体的にどんなボランティアがあるのか?いつ?どのくらいするのか? ボランティアの心得などなど・・・・ 


余談だが、本当は電話で連絡を入れていたほうが良かったらしい(ネットにはそんなこと書いてなかった)、


そしてそれだけじゃなく、おばさんの世間話も挟みつつ話は進んでいった。


ボランティアアドバイザーとして知り合ったおばさん・・・・この人は変わろうとした俺が一番最初にであった人だと思う。


この日、彼女と話をしたあと、俺は早速ボランティアが決まった。それはまた後日の日記に書いてあることだから言わないでおこうと思う。 


社会福祉協議会をさり、いつもとはちょっとだけ違う道を通る帰り道、鉄板プレートがごとく熱くなったベンチに鳥が着地しようとして、暑かったのかすぐにどこかへ飛んで行ってしまった。俺はそこに腰をかけコンビニのおにぎりを食べつつ、社協でもらったパンフを読んでいた。 


どうせ汗だくなんだからもう気にせず、ベンチに腰掛けていた。



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