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本日は宇宙なり!  作者: 久本誠一
第二部 遭遇編
9/10

九日目 馬鹿はやっぱり馬鹿でした

――――――――――うし、テストプレイ終了、っと。んじゃえとーくん、今日は姐さんが報告やってくれるみたいだから、一緒に喋ってきて。


―――――報告?


――――――――――そ。まぁここだけの話、テキトーにダベってくればだいだいオッケーな程度の簡単な仕事だから。それに、長期間喋り続けた場合の消耗具合も見ておきたいし、翻訳機も改造したからもう単語のぶつ切りで喋るってこともないはずだし。


 おお………!お前がまさか二日も連続で仕事をしているとは……だいぶ人間らしくなってきたじゃないか、博士(笑)!アタイ自分の目が信じられない!


――――――――――ねええとーくん、僕泣いていい?本気と書いてガチと読むくらいに大声で遠慮なく泣いていい?


―――――私、答え、できる、ない。


 えとーくん、この馬鹿に対してはその反応で正解だから、おぼえておくといいぞ。


―――――了承。


 うんうん。それでは地球の皆さん、本日はアタイから新メンバーの発表があるぞ。はい、自己紹介。


――――――――――姐さん、その投げ方はどうかと思うけど……。


―――――わかった、あー、あー、ただいま、マイクの、テスト中……


 あーいや、えとーくん?もう録音始まってるから、そういうのはいらないからな?


―――――これ、するのが礼儀、って、ハルマが。


―――――あの馬鹿……。あながち間違ってないから余計めんどくさい。


 いや、立派に間違ってるとアタイは思うがな?それとあの馬鹿後でシバく。


――――――――――変なこと吹き込むな、って?


 いや、『そんな純日本式な、それもむっちゃ高等文化から教え込んでどうする、もうちっとレベル低いとこから順番にやるのが筋ってもんだろ。それとアタイの黒糖かりんとー、この際艦長だろうがアンタだろうがどっちでもいいからいい加減返せ』って。


――――――――――(な~んかこの人も微妙にズレてんだよなぁ。ていうか、まだ引っ張ってたんだ…………)


―――――かりんとー?


 ああ、かりんとう。アタイの好きな食べもんさ。美味いぞー、今度転送された時には特別に数本食わせてやるよ。


――――――――――あ、んじゃ僕も…………。


 ない。


――――――――――いじわる。


 やらんもんはやらんさね。ねー、えとーくん。


―――――あ…………電池。


 あ。


――――――――――あ。

書き始めたころはこうなるつもりじゃなかったんよ…………。


でも、もういいよねえとーくんの正体。だいたい予想つくよね?

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