十日目 やったねえとーくん☆
はじめまして。私、名前、えとー、呼ばれてる。え、えっと…………。
――――――――――が、頑張るッスよ、えとーくん!!つーか、ここで終わったら前回と何にも変わんないッス!
――――――――――だいじょぶだいじょぶ。僕の直した翻訳機も、僕の作った送信機も、しっかり作動してるよ。だからそんなテンパらないの。はい深呼吸。吸ってー、吐いてー。
――――――――――また本番中にわけわからないことを…………ところでアタイ思うんだが、この博士の作った機械だからこそえとーくんも心配してんじゃないのか?
――――――――――なにそれ姐さんひどい。いーですか地球の皆さん、この僕が、そうこの僕がここでの偉大なる機械を作ったんですよ、オーケーですね?
――――――――――はいはい宣伝乙ッス。だからちょっと静かにしてましょうッスね~。
私、宇宙見た、来た、飛んだ。そしたら見た、ぴかぴか光る、私の船と似た形のもの。私驚く、すると舵取り失敗、ぶつかるドンガラガッシャーン。
――――――――――(あれ、翻訳機のネジ2~3本締め忘れたかな………?まあ意味は通るし別に黙っとけばいっか)
すると私の船、穴開く。これ、危険。危ない。とてもとてもピンチ。すると向こうの船、こっち来る。余計危ない思った。
――――――――――うん、あん時は艦長もえらいこっちゃ状態だったからな。アタイ達も人のことを言えた義理じゃあなかったが。まあ、ハルマよりはマシか。
――――――――――僕も、ハルマよりは冷静だったかな。
――――――――――なんなんスかこの扱い!?
――――――――――いつも通り(だろ?)(じゃない?)
――――――――――ほんっとにこの二人は口が悪いッスね!!特に姐さん、もういい年なんスしそんなんじゃ嫁の貰い手がなくなるッスああすいませんごめんなさい謝ります、今すぐスタイリッシュ土下座だろうとアクロバティック土下寝だろうとなんでもやるんでとりあえずそのコブラツイストとアイアンナックルを同時に決めるっていうちょっと物理的におかしな気がしないでもない大技をやめてくださいお願いします痛い痛い痛い
え、えーと…………?
――――――――――(スルー推奨だよ)ボソッ
わかった。それで、私、ここに拾われt
――――――――――よーするにだ!吾輩及び地球上で最新鋭の技術の詰まった我らが愛機が、地球史上初で異星人とのコンテンツに成功したのだ!
――――――――――いや艦長、アンタどっから湧いてきたんですか。それとその程度の横文字いい加減覚えましょうや。コンタクトね、コ・ン・タ・ク・ト。まだまだ言いたいこともあるけど、とりあえずあと一つ。
――――――――――ん?なんだ、言ってみい。
――――――――――おいしいとこだけ持ってくな空気読め。
メモ:なぜえとーくんはえとーくんになったか
博士「そういや姐さん、なんであの子の名前『えとーくん』なの?別に文句はないからなんだっていいんだけどさ」
姐さん「まあ『ETーくん』だからな。えとーくんが妥当、ってアタイが思っただけ」