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48話

美々は、亀甲の盾を兎見丸に持たせることにした。

十階層以降、出現するモンスターは明らかに大型化し、攻撃の一撃一撃も重くなってきている。これまで使っていた噛牙の盾――バックラーサイズの小盾では、前線で攻撃を受け続けるには限界が見え始めていた。

噛牙の盾は、二階層で手に入れた初めてのレアドロップだ。

何度も命を守ってくれた、大切な装備でもある。

手入れは欠かさず行ってきたが、それでも表面は傷だらけだ。これまでの戦いの積み重ねが、はっきりと刻まれている。

「……今まで、ありがとう」

小さく呟きながら、美々は盾の汚れを丁寧に拭い落とす。そして静かにインベントリへと仕舞った。

レアドロップであり、特殊効果も持つ装備だ。中古とはいえ、それなりの高値で売れるだろう。

だが、美々にその選択はなかった。

後日、その盾は部屋に飾られることになる。

新兵ウサギのぬいぐるみの隣――

自分の歩みを見守る場所に。

ほんの少しだけ、胸が締めつけられるような感覚が残った。

だが――

「……よし」

美々は軽く息を吐き、顔を上げる。

立ち止まっている暇はない。

亀甲の盾の性能を確かめるため、美々たちは再び十五階層へと向かった。

それから数日間、亀狩りを続け――

新たな力を手に入れる。

兎見丸は【カバー】を習得した。

味方が受けるダメージの一部を肩代わりする、防御寄りのスキルだ。

辰見は【狙撃】を習得する。

遠距離攻撃の射程を伸ばし、威力と命中率に補正が入るスキルである。


前線では兎見丸が亀甲の盾で攻撃を受け止め、必要に応じて【カバー】で仲間を守る。

その背後から美々が【衝撃】を叩き込み、

さらに後方から辰見が【狙撃】と【狐火】で確実に仕留める。

守りはより堅く、

攻めはより正確に。

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