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3 入学試験

設定を一部変更したので【1 人物設定】の確認をオススメします。

あれから数日がたち、入学試験の日がやってきた。私の能力本来の実力がバレないように対策も一応たててきたからバレることはないと思う。

入学試験は学力試験で国語、数学、英語、理科、社会、魔法適性検査、使役獣力量検査の3つがある。学力試験は元から頭がいいから問題ないが、問題は魔法適性検査と使役獣力量検査の2つだ。どちらも隠蔽魔法を使うと全て隠れてしまうのだ。

その対策として隠蔽をかけた上で偽装魔法をかけて適当にいくつか見えるようにすることにした。鈴葉の方も同じように魔法で隠すから問題ないと思う。


「試験開始5分前です。試験に不要のものはしまってください。」


そう試験監督の教師に言われて確認する。


「最初の試験科目は数学です。試験時間は50分です。それでは…はじめ!」


そう言われて私は試験に集中することにした。




****




(思ったより簡単だったわね…)


地頭がいいおかげで学力試験は苦戦する問題もなかった。魔法適性も使役獣力量も隠蔽と偽装がバレることはなかった。魔法の基礎レベルが高ければ魔法が使われていると分かる人がいるからそこから考えるとこの世界の魔法のレベルはそこまで高くないのかも知れない。そう思いながら帰る。

帰ったら白玖の身体を作るために強めの魔物から取れる魔核が必要なのだ。その魔核のためにこれから魔物を狩りに行くのだ。必要な荷物は空間収納にしまっているからすぐに直行できるようにしている。人気(ひとけ)のない場所で荷物をしまい、鈴葉を呼ぶ。


「鈴葉、一番近くにいる魔核が取れそうな魔物はどこにいる?」


「……一番近くだとここから見えるあの山だね」


「わかった、向かいましょう」


認識阻害を使った上で身体強化を使い魔物の場所に向かう。空を飛べたら五分もかからないが飛べないのでしょうがない。それでもゆうに5kmはある距離を10分でたどり着くことができるから問題ないだろう。


「相変わらず変な外見してるなぁ」


今回の魔物は前とは比べ物にならないくらい強い。まあそれは当たり前である。住宅地にある空き地に魔物がいた事のほうがおかしいのだ。

今回の魔物は形としては狼に近い。でも体長は3、4m

もある。向こうにいた闇フェンリルに近い見た目だ。基本的に魔物の属性は闇だが体の表面に他の色があるとその属性も持っている。赤系統は火、青系統は水や氷、緑系統は風で茶色やオレンジ系は土属性だ。白や薄い黄色は光だが、魔物がその属性を持つことは滅多にないので気にする必要は無い。現に向こうでも1回しか見ていない。

この魔物は少しだけ緑が入っているから風属性持ちだ。となると火属性は使わないほうがいいだろう。ただでさえ燃えやすい木が多いのに風で火を広げられてはたまらない。水属性と土属性、そして光属性が良さそうだ。あまり攻撃しすぎると魔核がボロボロになるから短時間で終わらせる。というわけで氷と光の複合魔法を使うことにした。


「アイススピア・シャインアロー」


刃を氷にして光属性をまとわせる。魔法を変形させて他の属性を付与するから変形させる魔法を一度だして付与したい属性の魔法を使う。割と魔力を食うがその分威力は高い。案の定この魔物も耐えることなく倒れた。倒すと肉体は自然消滅して魔核や一部は特殊なものを残す。この魔物は特殊ドロップはなかったらしく魔核だけが残った。


「よし、目標達成!」


「早く僕の身体作って!」


「帰ってからね、ここじゃ素材が無いから」


「でも空間収納に全部入れてなかった?」


「…あなたその場にいなかったよね?」


「風の精霊をなめてもらっちゃ困るなぁ。これでも風の高位精霊だもん。その場にいなくても情報を集める事はできるよ」


「そうだった…風の精霊盗聴できるんだった…」


「盗聴とは人聞きの悪い、情報収集だよ」


「それを盗聴っていうの!」


「というわけでここで身体作って?」


「はいはい、わかったから落ち着いて」


「やったー!こんなのにして!」


そう言って思考共有をしてくる。


「これは…何?」


「オコジョってやつ!色は白でお願い」


「わかった。可能ならモデルが欲しいけど、死骸はめんどいから…スマホで調べるか」


***


「こんな感じね…じゃあこんなでいい?」


「いいよーあと使うのは植物でお願い」


「まあ属性的にそうなるよね、それじゃあこうして…」


魔核を核として植物に魔力を通して形を作っていく。

精霊の身体を作るためには契約していて魔力がある程度馴染んでいないと作れない。いわば契約者の特権だ。そして最後の仕上げとして魔液という魔力を液化させたものを使う。魔液は作り方が特殊だから作れるか分からなかったけどこっちでも作ることができたから問題はないはず。


「白玖、おいで」


「お、できた?」


「ええ、仕上げも終わったからあとは移るだけよ」


「じゃあ行くねー」


「我が名は白玖、白川綾の契約者なり。」


「我が名は白川綾。風の高位精霊、白玖の契約者なり。」


「「わが名の元、新たなる肉体に生を」」


「鈴葉、今よ」


「了解」


鈴葉が移ると辺りを光が包んだ。


「…成功ね」


「やっぱ魔力で作った肉体のほうが馴染むね」


「なら良かった」


「そんじゃ近くの魔物でも倒すか」


「わかった。鈴葉魔物どこいる?」


「すぐ近くにいるよーてかこっちに気づいたのか近づいてきてる」


「じゃあそれにしましょう。白玖、いい?」


「もちろん」


少し待っていると鳥型の魔物が現れた。


「そんじゃさっさと終わらせようか」


そう言うと一瞬のうちに魔物が細切れになっていた。 


「…うん、いい感じたね」


「なら良かった、それじゃ帰りましょう」


「オッケー」



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