表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
半透明の守護者 夜空と花火  作者: 宙色紅葉(そらいろもみじ) 週1投稿


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/31

螺旋階段

 女性に連れられてやってきたのは、村のはずれにある非常に大きな螺旋階段だ。


 見上げる限りどこまでも渦巻いていく階段には終わりがあるのかさえ分からない。


 また、半透明な階段は光に照らされることで淡い虹色に輝いており、確かに天国への階段と呼ぶのに相応しい姿をしていた。


「二人でここを上って。そうしたら天国に行けるよ」


「ほんとう? やったぁ! でも、どうしていままでないしょにしてたの?」


 螺旋階段を用いた成仏の提案は女性が急遽思い付いた苦肉の策だった。


 それ故に、少女を連れてきたのは今日が初めてだ。


 無邪気に問う少女の鋭い指摘に一瞬だけ虚を突かれて固まった女性だったが、すぐに立て直すと人差し指を立て、


「この階段は、二人以上じゃないと上れないから」


 と、もっともらしい表情で述べた。


 納得顔で階段を眺める少女に安堵のため息を吐き、今度は、私も本当に成仏させられるかも! と、不安そうな表情を浮かべている金森を手招きをする。


「な、なによ……」


 一応は友好的だが突然に胸を揉んだりしてくる謎の人外である。


 金森は女性を警戒しているらしく、片腕で胸を隠し、もう片手では即座に反撃できるよう握りこぶしを作ってジリジリと女性に近づいた。


 女性を睨みつける表情は険しい。


「そんなに警戒しないでよ~。ほら、隠してないで堂々と可愛いちっぱいを見せ……じゃなかった、お耳を貸して」


 ニコニコーッと笑う女性に金森は柄悪く舌打ちをすると渋々、彼女の方へ寄っていった。


 それからゴニョゴニョといくつか言葉を耳打ちされる。


「……ってことなんだ。ちょっと注意事項が多いけど、守れる?」


「た、多分、分かったわ」


 金森の返事はギクシャクとしていて頼りがいがない。


 女性は苦笑を溢すと階段を上り始める二人へ、


「いってらっしゃ~い」


 と、柔らかく手を振った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ