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級友との再開  作者: 就職氷河期世代のヘレン・ケラー
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狂った果実

彼女を取り巻く家族関係の話を始めた。

夫とは3年前に結婚相談で知り合い、入籍した。

現在二人の間には、子供はいない。

私は彼女が受診時に、夫を連れてきているので何度か顔をみている。

見た目は小柄で恰幅も良く、丸いメガネの男性で、声はがらがらとかすれている。

「夫の両親両方ともに養子なんです。⌋

彼の両親は60代。40代の彼にはおそらく若い親達でのようである。

詳しくは語られなかったが、どうやら複雑な家族関係に悩みを抱えているようである。

「夫の両親は離婚しています。⌋

「バブル崩壊後、家族が空中分解してしまったように。⌋

彼女はまるで念仏を唱えるように話し続けた。

彼女の話はこんな感じだ。

現在、義父は建設業のひとり親方、義母は介護福祉士として仕事をしている。

義母は公立の進学校卒業後、看護学校を中退し長男を産んでいる。

「夫には会計の素質がないのです。⌋

彼女は疲れたように虚ろな目で天井を見た。

彼女は一体何に悩みを抱えているのか?

彼女が帰った後、私は氷の入ったグラスを見つめふぅーと息を吐いた。


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