聞いてた異世界転生と違うんですが
前日談です。次の話からでも読めます。
小説を書くのは初めてですが頑張っていきたいと思います。
「やあ始めまして賀茂一太郎さん。あなたは死んでしまったのです。」
気がつくと知らない空間だった。
青白く不気味に光る空間であり、見渡す限り何もない。
そして目の前には知らない者がいた。
長い綺麗な銀髪に釣り目で強気な女だ。
「あんたは誰だよ?」
「私?私は神さまだよ?」
何とも雑な神様がいたものだ。
「まあ神様でいいや。それで?何?どういうこと?」
ここはどこだ?誰かに誘拐された?。
それはどうでも良い。まずはこの自称神様から情報を得るのが先決だろう。
「ええ。あなたは死んでしまったのです。」
「ああ。なるほど。俺は死んでしまったのね。」
理解ができない。誰かに殺された?。
しかし死ぬ間際の記憶が無い。
とはいえ、こいつから人を超越した力を感じることからも神さまと信じて話すしかない。
「それで要するにあれか。ちょっと前に再流行した異世界転生とやらってやつか。」
「チキュウのオタクという人間は話が早くて助かります。」
「じゃああれか。チートを貰って無双するってやつか。」
「残念ながらそれは出来ません。」
「・・・・・・まあなら仕方ないか。それで俺は何をすればよいんだ?」
貰えないことに四の五の言っても仕方ない。
できないから戦えないじゃ前世の俺を否定することにもなる。
「ええ・・・・・・あなたには世界を救ってもらいます」
「そりゃまたふわっとした雑な目標ですね。」
「具体的に言えば、来たる時に向けて強くなっていて欲しいんです。」
そう言って神さまとやらは俺に色々と説明した。
「・・・・・・はい。分かりました問題ありません」
「魔術が発展している世界なんですよね?」
「はい。貴方のいた星と違ってね。」
「じゃあ何個かお願いしたいです。魔術が発展しているのであればやってみたいことがありますので。」
そう言って俺の要望を伝える。
「・・・・・・正気ですか?」
困惑している。
まあそれはそうだろう。
「まあ分かりました。大本命であるあなたがそういうのであればそうしましょう。」
「ではよろしくお願いします。」
「ですがそんなことをするなんて・・・・・・どんな異常が起きるかか分からないですよ?」
「問題ありません。そこまでする覚悟があります。」
「ならば行きなさい。新しい人生と共に。」
段々と世界から色が消えていく。
俺という人間が。
肉体が死に最後に残った、ちっぽけな魂がどこかへ送られる感覚だ。
そうして賀茂一太郎としての人生の完全なる終わりを迎えた。
~転生N日目~
暗い、暗い、暗い、暗い。
真っ暗だ。ナニモミエナイ。クラくナニモミエナイ。
むを感じる。しかしスコしあたたかい…。
ここはドコカスラわからない、おれは…。
「OKさM!AたMgaみえtkmた!」
騒がしい。一体何の騒ぎなんだ。
おれはツカれてるんだ。ネサセてほしいものだ。
ふくすうの、ココロからの喜びのようなコエがきこえる。
~転生N日目~
目をあけたら知らない天井だった。
なんだか懐かしい響きだが思い出せない、まああまり気にしないでおこう。今は何よりの一番の問題の方をどうにかしなければならない。
そう!今俺は何故か赤子、所謂赤ちゃんとなっているのである。
・・・・・・意味が分からない。起きたとしても酷く眠く起きたすぐにまた寝てしまう、そんなふしだらな生活をしてようやく気がついた。
「二度寝をしたくば二度寝すべし、多少なら大丈夫だろう」という座右の銘を人生で一番恨んだ瞬間である。まあ人生はこれから始まるんだが。
赤子のなったことに気がついたときは大騒ぎだったよ。メイドの姿をした女性があやしに来てくれたから落ち着いたけども。
さて、今の状況を冷静に考えるとしよう。ちょっとのショックや驚きで泣き叫んでしまうのは赤子の肉体に引っ張られていると思っておこう。
俺は今、高級そうな寝具の上に寝ている。
そしてとてつもなく広い部屋。更にメイドと思わしき女性が複数人いる。
これはかなりの良い家に生まれたようだ。
言語は日本語のようだ、若干しゃべり方に違和感のあるのは田舎の人を雇っているからか?。
となると、田舎に引っ越して所謂”スローライフ”というものを送ろうとしている人なのだろうか?。
俺も平穏な暮らしに憧れたもの・・・眠気が我慢できなくなってきたのでまた次に考えるとする。
~転生N日目~
赤子として生活していくうちに色々と分かったことがある。
まず俺はリーシェと言われていた。(恐らくとは言え)今の俺の名前が判明したことは大きい。
しかしキラキラネームと言われるやつをつけられるとこう・・・・・・なんとも言えないむずがゆさがあるな。もしかしたら俺はハーフなのかもしれな・・・・・・眠くなってきたので寝るとする。
~転生N日目~
最近思考能力が落ちてきた気がするが老化のせいだろうか。なんて誰に聞かせるんだというベイビージョークを考えながら今日も今日とて状況整理。
物理的には見えないが、放尿の違和感から恐らくは俺は股間にバナナがついていないようだ。
つまり俺は今女性である。
もう人生に絶望しかない…現実を見たくないので寝るとする。
~転生N日目~
成長したからなのか、ついにハイハイをすることが可能となった!やったぜ!。
更にいえば、今まで靄がかかっていたような感覚だったが。何故か頭がすっきりした。
やはり赤子の肉体のせいなのかな?。
今日はできるようになったハイハイを疲れるまでしていた。そして疲れて眠い。
しかしハイハイというのはなかなかに楽しいものだ。いい歳してハイハイに夢中になるなんて、きっと赤子の肉体に精神が引っ張られているのであろう。そうに違いない。そうであってほしい。
しかしいい歳しておいてといっても、俺はまだ××歳だしなぁ。本物のいい歳した人に怒られちゃうぜ。
あれ、俺ってそういえば何歳なんだっ…意識が途切れるように寝てしまった。
~転生N日目~
赤子の毎日は充実している。なんて素晴らしい世界なんだ。この素晴らしい世界に祝福をあげたいほどに素晴らしい。
なんと今日は物につかまってとはいえ、立つことに成功した。
そしてメイド達と遊んでいると、母親に凄いものを見せてもらった。
そう・・・・・・魔術だ。
なんと、母親は風を操りクルクル回して遊ぶやつで遊んでくれた。
あれ、でも何故魔術ダとリゕ…。意識が途切れるように寝てしまった。
~転生N日目~
魔術だ。この世界はなんなんだ。気軽に魔術を使いやがる。やばい。凄い。恐ろしい。
しかし魔術というものは素晴らしい。何故なら赤子の俺ですら簡単に使えた。
決めた・・・・・・!俺はこの世界で最強の魔術師となる!。
心に決めた、絶対に最強になってやる!。
こうして俺の第二の人生は始まっていった。
そして時は過ぎていき、転生から14歳と少しの月が過ぎ去った今日この頃。
俺、リーシェ・シャーレイは狩人として獲物を追っている!。
世界最強の魔術師を目指すのに何故狩人になっているのか・・・・・・それは深い深い理由があった・・・・・・。
読んでくださりありがとうございます。




