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 チャコとシンディが砂浜を歩く。もう、チャコはシンディに手を引かれてはいない。一人で、しっかりと歩いている――

 ――と。

「……『好かれているうちが、花』なのよね」

 ため息とともにチャコが独白したのだった。

「アハハ、今でも通用する、太古の名言よねーっ」

 シンディが応じる。チャコは口をとがらせた。

「笑わないでよ!」

「ゴメーン」

 振り向く。可愛いい小悪魔のような笑顔――

「お詫びに今夜おごるからァー? おなかいっぱいヤケ食いしましょ? そのあとにクラブ行こか? 食後の運動! クラブって知ってる? ハーフボールルームでダンスするトコよ? あははーん、ソシアルじゃなくってよ! ロックミュージックがんがん鳴らして、もうすごいのっ! いいトコ見っけたんだァ!? 『邪魔烏賊』ってお店でね、イカのカラクリ看板が足をくねらせて、筒状の口から蒸気吹いてんの!? きゃははっ! 中もそーとーイカれてんだから! だいじょーぶ! どーんと任せて! イカしたステップ教えたげるから! そんでもってお立ち台へゴーよ!? ゴー! らららダンシン・クィーンッ! ビューティ・クィーンッ! オトコノコ目線と腰で操っちゃうの! しっかりしないと逆に煽られちゃったりして! ウププッ! おもしろいんだから! ね? ね? ね? ――」

 チャコ、とうとう泣き出した。

「えーん……!」












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