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鮮血の姫君  作者: 芋けんぴ
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悪魔になりました

三話です!

俺の脳みそが覚醒してから今日何回目の思考停止だろうか。もう脳みそが機能を失ったのかと思うくらい、思考を停止させてしまっている。もともとポンコツな脳みそとはいえ、ここまで驚かされると俺は何を信じればいいのか分からなくなる。突然自分が朝起きて悪魔になったと言われて、すぐに納得できるわけがないだろう。

「君はやはり阿呆なんだな。」

俺は突然投げ掛けられた言葉に我に帰った。

「阿呆って言われたって、突然悪魔になったと言われて納得できる奴はいませんよ。」

若干キレぎみで、俺は自分は悪魔だと言う女性に応答した。

「まぁ、君に納得してもらえるように話をしよう。私はさっき言った通り、悪魔だ。悪魔とは伝承でよく語り継がれているあの、悪魔だ。そして、君は昨晩の事件で死にかけだったので私が眷属にして、悪魔にすることによって生きながらえたという事だ。よって君は私の従僕だ。これから宜しく頼むよ。」

「俺は従僕なんて名前じゃないですよ。赤石透です。まぁ自分で蒔いた種なんで、腑に落ちないですけど従っておきますよ。」

「名乗られてしまっては、こちらも名乗るしかないな。私の名前は黒川雅だ。よろしく頼むよ。」

この手のタイプは人の話を聞かないタイプだからおとなしく従うしかないだろう。それよりも悪魔についての話を聴き出さないとな。

「悪魔について教えてもらってもいいですか?」

「まぁ私の眷属になった事だし、悪魔についてのレクチャーを始めようか。まず、悪魔は一般の人間より身体能力が高い。そして活動時間は昼でも夜でもどっちでも動ける。次に悪魔にはそれぞれ固有の能力がある。君は昨晩見ただろうけど私の能力を。」

どうやら俺が昨日見たらしい能力は男達の頭を吹き飛ばしたアレなのだろう。

「暗闇で正体は見えませんでしたけど、昨晩男達の頭を吹き飛ばしたアレですね。」

「流石我が従僕だよく見ている。そう、私の能力は八咫烏。影の色の濃さで性質が変わる。影が薄いと良く切れる刃物になるし、影が濃いと質量を持ち物を持ったり殴打したりできる能力だ。」

名前を互いに名乗ったのに結局従僕呼びなんですね。まぁいいですけど。全然気にしてないですから。俺気にしてないですから!

「なら、俺にも能力があるって事でよね。俺はどんな能力なんだろう。」

「それは発現して見ないと分からないからな。ただ、能力にはいくらか区分があり自信の身体能力を強化したり治癒力を上げたりできるもの。潜在強化型と読んでいる。私のように何かを具現化させたり召喚できたりするものがある。具現召喚型と呼んでいる。これらに該当しないのであるのならば特質的なものだろうな。特異型と呼んでいる。それ以外で言うと、二つの性質を持ち合わせたりするものもある。」

俺はどんな能力なんだろうな。結構楽しみだな。これで弱い能力だったら嫌だなぁ。男ならこういう時結構熱くなると思うんだよね。なぁ全国の男子諸君。

「とりあえずこれで悪魔についてはこれくらいかな。」

「了解です。それでこれから何か目標とかやることってあるんですか?」

「当面の目標は君の能力の発現とスキルアップかな。昨日みたいに突然教会の連中が襲ってくるとも分からないしね。あ、そういえば教会については話してなかったな。」

「そうですね。その教会とかいう組織が何を目的としてるかも知らないですしね。」

「教会とは我々悪魔の天敵であり、神の名の下に異端のものを粛清する集団だ。悪魔とは何年も殺し殺されの関係だ。私の知り合いも殺されている。奴らは我々のような人間だはないものを絶滅させようとしている。」

「人間ではないものっていうと悪魔以外に他の種族がいるという事ですね。吸血鬼とか日本でいうならば妖怪とかですかね。」

「そうそう。そういう人ならざるものなら御構い無しな連中なのさ。」

話だけ聞くととても聖職者のような格好していいような考えしてないけどな。てか、理念がもうすでに整理的に無理。なんで仲良く出来ないのか分からないもんな。人間が一番とか思ってんなら、元人間としてそれは一番ないと思うんだけどな。

「なら、とりあえずはその教会とかいうのに奇襲されても殺されない程度には強くならないという事ですね。」

「しっかり鍛えていくからな。死ぬなよ?」

「いきなりそんなハードな事するですか。やめてもらっていいですか?」

「嫌だ。」

こうして俺の悪魔としての第二の人生が始まったのだった。


ここから本格的に悪魔としての彼らの物語が始まるわけですが、執筆をする時間がなさすぎて三話の投稿が遅れてしまいました。これからどんどん書いていきたいと思います。

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