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第16話 2人ともすごいです!

ゴシゴシ‥‥、(・□・;)

ゴシゴシ、ゴシゴシ、∑(゜Д゜)∑(゜Д゜)∑(゜Д゜)


な、何と日間ランキング1位になってしまいました!!!


ブックマークは4500件を超え、総合評価も10000ptを超えておりました!!


本当に、マジで読んで下さった皆さんには感謝しても仕切れません*\(^o^)/*



だから、明日投稿日予定でした話しを1日繰り上げで投稿させて頂きます(゜O゜)\(- -;


今後ともどうかよろしくお願いします(^O^☆♪

その後、20秒くらいでヴィルヘルムの鼻水は止まりました。


『主、こちらの準備が整いました』


私が『念話』を送ると直ぐに返事が返って来た。


『‥‥分かった。予定通りに頼む』


『お任せ下さい』


ここで主との『念話』が切れました。


ついでにヴィルヘルムは「最低限の礼儀を守る」という事を約束させて自由にしておきました。


「もう少し苦しめば良かったのに」


「おい、心の声が出てるぞ」


「あら?本当ですね。これは失礼しました」


私はヴィルヘルムに軽く頭を下げた。


「この野郎‥‥」


怒りを抑える為に握ったヴィルヘルムの拳がプルプルと震えている。


「ひっ、リツェアさん私恐い!」


「よしよし、大丈夫だぞ。メデル」


胸に抱き付いた私をヴィルヘルムから護るようにして、リツェアさんは鋭い視線を向ける。


「メデルに手を出したら、殺すぞ」


「〝虎殺し〟ならこちらに!」


「それだけは止めろ!!それに何本持ってんだ!?」


完全にトラウマになったようですね。

溶液が入った瓶を出しただけで、鼻を隠し3歩も後ろに下がりました。


「私のポケットに空間収納が付与されていますので、後3本はありますよ」


「なぬ!?」


先程の事を思い出しているのか、ヴィルヘルムは首を横に振って近づくな、とアピールしています。


「クククク。まぁ、おふざけは此処までにしてそろそろ行こう」


「そうですね〜」


「この野郎‥‥はぁ〜。向かう場所は本当にあそこで良いんだな?」


ヴィルヘルムは一応確認の為に聞いてくる。


それに私は力強く頷く。


「‥‥分かった」


「少々お待ち下さい」


牢屋から出ようと動き出す2人に私は隠しポケットの空間収納から二振りの剣を取り出して渡す。


剣は特に変わった能力などは付与されていない。見た目も無駄な装飾などはなく実戦的な剣だ。


「主から無いよりはマシだろう、と渡す様に言われました」


「‥‥ふむ」

「‥‥使えなくはないな」


それぞれが剣の感触を確かめる様に数度振ってから鞘に戻す。


それでは私も、主に言われた通り移動しますか。


「んっしょ」


「‥‥おい」


「んっしょ、あと、少し、ふー。では、行きましょう!」


「だったらまず俺の頭から下りろ!」


「いやです!モフモフは私のものです!」


私はヴィルヘルムのモフモフの毛を堪能しています。柔らかいほっぺたと首の周りのフサフサの毛が何とも言えない気持ち良さです!


くっ、汚れていますが、このモフモフ感は病み付きになります!!


ヴィルヘルムの癖に何て素晴らしいものを持っているんですか!ヴィルヘルムの癖になまいきな!


「主の言った通り、モフモフは最高です!汚れている事は、この温もりに免じて許しましょう!」


「またあのガキの差し金か!」


「何してるんですか!出発ですよ、出発!」


「アハハハハ!ほれ、行くぞ」


まずはリツェアさんが牢屋から外に出る。


「あっ、‥‥お前後で覚えてろよ!」

「モフモフ、もふもふ、モフうふふ」

「聞けよ!ってか、その笑いは止めろ!」


ヴィルヘルムが文句を言いながらも2人は地下牢の出口に向かって走る。


私は邪魔にならないように『隠遁』で姿を隠しておきます。


ここからはスピード勝負になりますね。


しかし、私の心配など必要なかったようです。獣人族の優れた身体能力と魔人族の豊富な魔力で強化された身体能力は凄まじく、長い地下牢の道をあっと言う間に走り抜けました。


そして、地下牢の入り口にいた見張りの騎士2人をヴィルヘルムが剣を使い、音もなく一撃で仕留めました。


凄い。それが私の率直な感想でした。


あと、出来れば私子供なので、グロいものをあまり見せないで欲しいのですが?


もしかして、それを考えて相手を苦しませる事をせず一撃で仕留めたのかな‥‥。


「で、どっちだ?」


考えに没頭しそうになっていた私にヴィルヘルムが声をかけた。


さっきよりも事務的で声に張りがない感じですね。


「左に曲がって、階段を登って下さい。

あと、ヴィルヘルムって強いんですね」


「だから何だ?」


「いや、かっこいいと思っただけです」


主程ではありませんが‥‥。

「!」


私の言葉にヴィルヘルムがビクッ、と一度跳ねましたね。


ほんとうにどうしたんですかね?


まぁ、ここからは私が目的の場所まで道案内をします。何度も主と確認しましたから、大丈夫な筈です。


今のところ、突如として現れた強敵2人に聖王国の騎士たちは驚愕しまともな戦闘になる前に仕留める事が出来ています。


「その角を左 ーー!」


角を曲がった所に複数の騎士が待ち構えていた。


不味い、この通路は狭くて剣が使えない!


その時、リツェアさんが剣を騎士に向かって放り投げ、意識がそちらに向いた隙をつき騎士たちとの距離を詰めた。


「〝黒影の斬り裂き魔(シャドウ・ザリッパー)〟」


リツェアさんが固有スキルを発動すると影から黒いナイフが2本現れ、それを舞う様に振るい騎士たちを次々と斬り裂いた。騎士たちも狭い通路では剣が上手く使えず、あっという間に通路が赤い血に染まった。


「‥‥ほれ、先を急ぐぞ」


この人も凄い。


あの数の騎士を瞬殺‥‥しかも、無傷で返り血すら浴びていない。


ヴィルヘルムもただ走っている訳ではなく、辺りに敵が潜んでいないか警戒しつつ出会った敵は一撃で仕留めるか戦闘不能にしている。


この2人、桁違いに強い。


そして、たった一度会話をしただけでこの2人の心を動かし、一目置かれた主もまた桁違いな存在だ。


でなければ、私の話しをこの2人がこんなに素直に聞いてくれる筈がない。


ああ!主は何て素晴らしい方なんでしょう!



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