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1話 森の中 

今回の話しは少し長めになってしまいいました。

まだまだ登場人物がでません。

いつになったでるんでしょう←

プロットが無いのでグダグダ感が否めません。

 爽やかな風の心地良さに私は思わず伸びをした。ゆっくりと瞼を開き、視界には青空、と言いたい所だが、目に映ったのは木と葉の隙間から見える木漏れ日だった。


 一体ここは何処なのか、焦るのが普通なのだろうけど、この暖かな木漏れ日と優しい風に吹かれ、眠気に誘われる。


 能天気と言われてしまえばそれで終わりだけど、平和ボケしきった典型的な日本人の私には、ここが和な森にしか感じれなくて警戒心が湧かない。


 最後の記憶に残っている闇でもあれば、警戒はするとは思うけどね。とりあえず立ち上がり辺りを見渡す。


「でもほんとに此処何処なんだろ。なんか見たことない果実が実ってるけど……」


 果実は見た目はリンゴだけれど、色がオレンジ。思い切って食べてみると、中はピンク色で味は苺のようだった。歯触りはリンゴそのもの。


「なんだか不思議だけど美味しい」


 というかこんな果実私の知る限り地球にないよ。少なくとも日本にはなかった。


 こんな果実が似合うのはファンタジーな異世界だと思う。その類の小説日頃から読み漁っていたからかな? ここが異世界と思っちゃうのは。


 そもそも意識を失った時なんて普通ではあり得ない状況だよね。闇に包まれて青白い手に引きずり込まれたなんて、ただのホラーだけど。現実で体験する事になるなんて思いもしなかった。


 取りあえず、ロングスカートのポケットにしまっていたスマホ見てみる


「え?! 圏外? どうして……? それに時間も15時30分……。私が公園のベンチに座ってから20分くらいしか経ってない。こんな森なんて近くにないし、どうやったらたどり着くの? まるで……」


 本当に異世界に来てしまったようだ、そう口にようとした時だった。突如感じたピリピリとしたものが項に走った。


 とても良くないよくない気がする。


 十数メートル先に、緑色の犬? がいた。色だけでもおかしいと思うけど、それだけじゃなかった。


「何で尻尾が三つに分かれてるの……?」


 尻尾が三つに分かれたなんて見たことない。とりあえず、「緑色の犬」は長いから緑犬って勝手に命名してもいいよね?


 十数メートル離れているとは言っても、緑犬の視線は私を捉えている。


 その眼は獲物を捉えようとしているもで、さっきのピリピリした感覚が殺気なのだと漸く分かった。


 じりじりと詰められる距離に、私は後ずさる。


「私なんて食べても絶対おいしくないよっ」


 それだけは断言できる。ここが異世界で、「人間を食べると力が出る」とか「魔族や魔獣にとって人間がごちそう」とかいう特殊世界設定でない限りだけどね!


 私が半泣き状態になったところで、事態は変わらない。当然だけどね。


 緑犬とのこの一定の距離を詰められ襲われるのも時間の問題。


 私みたいな一般ピーポーにはなす術はない。もしここが本当に異世界なら、何か使えないのだろうか。


 魔法とかチートスキルとか異世界トリップ補正とかさ、色々あるんじゃないの? 試しみるか。定番としてはゲームで言う魔法の詠唱とか?


 ファイアーボール……だめだめ、ここは森の中、範囲の指定ができても被害がどのくらいになるかなんて想像がつかない。


 アイスニードルなんて使ったらきっとグロい。生グロはあまり得意じゃないから私は耐えられない。


 ただの氷漬けとか? 氷漬けって英語でなんていうの? フリーズとか? あーもうめんどくさい! 大抵異世界の魔法って詠唱よりも想像力重視ってイメージだし呪文なんて適当でいいよね?!


 一か八か言ってみよう。あの緑犬がカチンコチンに氷の塊に包まれているイメージで。


「『凍れ』!」


 パキン、という音と、淡い水色のエフェクトがかかって緑犬は氷漬けとなった。やっと危機が去ったことに、私は安堵しその場に座り込む。


「魔法……使えるんだ……。やっぱりここって異世界、なんだ……」


 これからどうしたらいいのだろう。このまま森の中にいるわけにはいかない。きっとさっきの緑犬みたいなのや、最悪もっと危険な生き物が襲ってくるかもしれない。


 日が暮れれば、さらに危険度が増す。


 幸い、今はいている靴はヒールじゃない。ヒールが取れたから大学の体育で使っているスニーカーを履いていた。結構お気にいりのスニーカーで、ロングスカートとかに合わせてもおかしくはなかった。


 これぞ本当の塞翁が馬。ヒールが取れてなければ、スニーカーをはくこともなくこの森の中を歩かないといけなかった。


 ヒールで森を歩くのはとてもじゃないけど無理。ほんとにスニーカー履いててよかった。ついてないとか思ってたけど違うわ。この時の為に神様かなんだかがヒール壊してくれたんだね。


 今まで神様とか信じたことないけど今なら信じて感謝したい。本当に神がいるならいっそのこと今の状況をなんとかしてほしいところだけどね。


 とりあえず人里を探そう。もしくは森の中にいるかもしれない人を。野党がいるかもしれないけど、その時はその時。私は魔法が使えるみたいだしなんとかなるでしょ。


 探索魔法とかないのかな? 敵索サーチじゃなくてどっちかというと地図マップかな? 身の安全のためにも両方やっとこうかな。


 こう魔力というか自身の中にある力みたいなものを地面に広げるイメージで。


「『地図マップ』、『敵索サーチ』」


 すると、目の前にゲームのウィンドウのようなものが現れた。


「地図だ……」


 現在地のところには赤い丸のアイコン、さっきの緑犬みたいな生き物に対してはオレンジ色の三角のアイコンがあった。周りに襲ってくるような生き物はとりあえずいないみたいで、安堵の息を私は零した。


 地図の右側にはグリンの森と書かれている。この地図によると町、マスカレイドまでかなりの距離があるみたい。


 現在地の近くには川があるみたいだから、この川から下流を目指していけば町に向かうのがいいかもしれない。


 水に困らないだろうしね。


「あとは食料だけど……」


 この木になっている果物を持っていけばいいだろうけど、私が今持っているショルダーバッグは小さい。沢山果物は入らない。


 教科書とか筆記用具が入っている手提げカバンはあの冷たい手に引きずられた時は手で持っていなかったから、多分ベンチに置きっぱなしになっていることだろう。


 ショルダーバッグの中身は、財布、電車の定期券、ペットボトルのポカリ、コスメポーチと整理用品、絆創膏、ハンカチ、ティッシュ、手のひらサイズのヘアブラシ、シュシュとヘアゴムがたくさん入ったケース。


 それでバッグの中は一杯だった。


 何か収納できる魔法はないのかな? ゲームとかだとアイテムボックスなんかがあるけど、あれ使えないかな。


 というか使いたい。なんか次元を歪めて、安心安全に運べて、収納した状態から腐ったり破損しないで沢山はいるような感じで。


「『アイテムボックス』」


 目の前に、空間の歪みが見えた。そこに試しに果物を入れてみると入った。するとウィンドウが現れ、「イリゴの実」と書かれていた。そこをタッチすると、「イリゴの実を取り出しますか? YES or NO」という字が浮かび上がる。


 「YES」の方を押してみると、手のひらにさっき入れた果物が現れた。


「というかこの果物イリゴっていう名前なんだ」


 流石異世界。聞いたこともないない名前だ。


 とりあえず、果物をできるだけ収穫して、荷物もいつどうなるか分からないし全部アイテムボックスにしまおう。


 ウィンドウには、「イリゴの実×20」、「異世界のバッグ」、「異世界の機器」とあらわれた。

 異世界の機器ってスマホのことだよね? なんでスマホってでないんだろ。


 まぁいいいや。とりあえず川に行ってマスカレイドに向かおう。私は川のある方角を見据えて、歩みだした。


誤字脱字、文章で変なところないでしょうか?

小説って難しいですね。

これかもグダグダゆっくり更新になると思いますが、よろしくお願いします。

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