忙しい朝
下ネタは基本少なめ、、、なはず!
主人公はラブコメを夢見てるわけでもないみたいですね、、、
「おきろー!」
声が聞こえた
時すでに遅し
俺の腹には激痛が走る
「うぐっ」
見ると学校のカバンが俺の腹の上だ
「さっさと起きなさいよね‼︎遅刻するよ?」
「わかったよ、下で待っといて」
「はーい」
俺の寝室から出て
玄関に向かう志乃。
危ねえな、朝勃ちでもしてたら死んでたぞコラ
俺、山野目 翔真
高校二年生
クラスはA
部活はサッカー部
一応1年からレギュラーに入ってて
サッカーは得意だ
そして、
さっきの女は俺の幼馴染
春川 志乃
毎日起こしにくる
クラスは同じAで俺の前の席だ
しかし
こいつとのラブコメなんか成立しない
俺は準備をすませて
玄関から出る
鍵をしめ、
エレベーターに乗り、一階を押す
チャリにまたがり
道路に出ると
「おそい!ほら、さっさとこいで!」
志乃は俺の自転車のカゴに
自分の荷物を全て入れると
靴紐を結び走り出した
志乃はバスケ部のエースだ
毎朝走りながら登校する
学校までは1kmぐらいだから
志乃にとっては朝飯前だろう
学校につくと
いつも正門で志乃の彼氏が待っている
「たか!おはよ!」
そう、志乃には彼氏がいる
だから、こいつとのラブコメなんか存在しない
志乃の彼氏は俺のことが気に入らないみたいだ
「翔真!今日転校生くるらしいよ!」
俺に話ふるなっつーの、彼氏不機嫌だぞ
まあ、確かに今日はその話で
みんな浮かれている
しかし、なぜ、こんな微妙な時期に。
「こんな時期に珍しいよねえ。たかはどー思う?」
「さあ、いじめでもあったんじゃねーの」
「ええ…こわ…」
秋永 隆雅
志乃の彼氏。
部活はバスケ部で、運動はできそう、、、かな?
興味ねえしな、こいつのこと。
たしか、クラスはBだった気がする
「でも、Aにきてくれるといいね!」
「さあな」
俺はこれ以上、この二人といても
不快しか覚えないと思い
さっさと玄関に向かう。
別に志乃とか隆雅のことが嫌いなんじゃなくて
なぜカップルの中に俺がいないといけないんだよ!
「あっ…山野目先輩だっ…」
「かっこいい!」
「朝から見れるなんて幸せ!」
…聞こえてるからな。
振り向くとその子たちと目が合う
一年生だろーな
とりあえず
笑顔で
「?おはよう」
と言って去っていく
後ろからは歓喜の声。
それを見ていた志乃
「翔真モテるのに彼女作らないよね。」
「…」
隆雅は別に
翔真のことは嫌いじゃなかった
一年生のときなんかは
成績優秀で
部活も一年生からレギュラー入りの新星なんて呼ばれて
いつも、志乃から話きいてて
ただ
志乃が、あいつを話しすぎるだけだ。
「翔真いるか?」
「先輩」
教室に来たのは
一条院 大和先輩
サッカー部の先輩で
キャプテンだ
生徒会長もやっている
「どーしたんすか?」
「翔真、俺はお前を次期生徒会長に推薦する」
は?
ザワッ
おい、ざわつくな!
「ちょ、待ってください先輩!いきなりすぎますよ!」
この学校の生徒会システムは
現生徒会メンバーからの推薦
または
在校生、教師を含めた30人の署名付き推薦
を持ってしないと、立候補すらできない
「翔真、お前ならできる」
「待ってください、俺は嫌っすよ⁈」
生徒会は仕組みがやばいんだよ…
生徒会長なんかもっとやべえんだよ!!
「とりあえず!たのんだ!」
「っと!?先輩!!!!」
先輩はさっさと消えてしまった
別に生徒会ぐらいいだろーってか?
違うんだよ…ココは。
ここの生徒会は
いや、この学校は
言わなかったけど、
金持ち学校なんだよ
俺はマンションの最上階に一人暮らしだし
志乃はその隣の豪邸に住んでいる
ちなみに親同士が仲がいいため合鍵を渡しているのだが、それを志乃が悪用して、俺を起こしにくる
生徒会のメンバーは
交際相手を公開する謎の制度がある。
全くもって理解できない
特に生徒会長の交際相手なんかは
みなから厚くもてなされる
なぜなら
生徒会長とは
暗黙の了解で学校の中でも
財閥クラスの人しかなれないのである
玉の輿決定、将来安泰?とかいうわけだ
いや、ほんとに困るから
俺好きな人とかいないし、ね?
雑用だるいし、ね?
「翔真!すごいじゃん!推薦!いいなあ!」
「はあ?」
俺は思いきりうんざりした顔で志乃を睨む
「生徒会長なんて、翔真にぴったり!やりなよ!」
このクソ脳天気女が…
あまりにも呆れて
志乃を無視する
担任の先生がSHRをしに入ってくる
「転校生の話は聞いてたと思うが、Aクラスに入ってもらうことになった」
みんなが盛り上がる
「入ってくれ」
息を呑む
「城峰 撫子です。」
上品におじぎをして
ニッコリとほほえむ
先生に指示された席について
休み時間になった
みんなは緊張してなかなか近づかない
志乃が意外にも近寄らない。
確かに、綺麗だもんな…
黒髪はすーっと腰上までのびていて
顔はかわいい感じ
色も白くて
ほんとにお嬢様って感じだ
なんか地鳴りが聞こえる
どどどどどみたいな
近づいてくる
ピシャーンッ
教室のドアがあく
そこには
金髪のツインテールで毛先は少し縦ロール気味の
いかにも気が強そうな女の子が…
背低くない!?
150ないよな?
「撫子様はどちらにいらっしゃいますの?!」
声もロリロリ…
「薫。こちらよ」
「撫子様!お待ちしてましたわ!」
みんなもなんだなんだ?ってなっている
志乃は横で何かを思い出したかの様に
あっ…と声を漏らす
「あの金髪の子…一年の有名な特待生だよ」
「特待生?この学校なら全国…いや、世界で通用するレベルじゃないと、無理だろ?」
「三条宮 薫子。まあ、もちろん1-A。」
「…?特待生の理由は?スポーツ…?」
「ハッカーよ」
「!」
「コンピュータというより、機械全般に強いみたい。もう世界の研究室からお呼びがかかってるそうね…あの子に金が加われば、世界の市場は終わるんじゃないかしら…ふふふ」
「そこで笑うなよ…気味悪いぞ」
志乃とひそひそ話していたら、いつのまにか三条宮が目の前にいた
「何かいいたいことがあるならはっきりどうぞ?先輩方」
三条宮が志乃を睨む
顔はかわいいのにこんな顔したら怖えな。
「薫、やめなさい。もう一限が始まるわ、はやく戻りなさい。お昼にでも、また、会いましょう」
「…わかりました。」
三条宮は少し不満そうに志乃をもう一度睨んで教室から去っていった
「ごめんなさい、あの子、詮索されるのがどうも苦手みたいで…」
後ろからヒソヒソ声がきこえる
「自分は詮索しまくる潜入特化型ハッカーなのにね」
「!」
声がした方に顔を向けたが
みなそっぽを向く
三条宮は嫌われてるのか…?
「…お気になさらないでください、その通りですから」
城峰は少し悲しそうに笑ったあと
上品に一礼して席に戻った
朝から忙しい。
どうにか生徒会長の話を断らないとな。
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