↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/10

いきなり遅刻っ!?

 僕は走っていた。ただひたすら走っていた。

・・・なぜなら






 

 「これ絶対遅刻だ!!」






ただいまの時刻、午前8時5分。

僕の学校は電車通学は8時20分、自転車・徒歩通学は8時10分までに登校しなければ遅刻になってしまう。




そして僕は立ち止まる。


もうすぐ学校!というところには踏み切りがある。しかも割と長く待たせられる踏み切りが。



たった今、僕の遅刻が確定しました・・・









午前8時15分。

校門の前に毎朝立っている体育教師であり教育指導を行なっている寺田先生に朝から怒られた後、僕は抑えきれない怒りとヤツへの敗北感を持ちながら自分のクラスに向かっていた。

3階、2年D組。

ちょうど電車通学組と同じくして教室に入る僕。いつもならこのまま自分の席に直行だが今日は違う。

少しばかり文句を言いたいヤツが同じ教室にいるのでソイツの席の前に行った。


ガタンッ


僕は軽くソイツの机の足を蹴ってから周りの生徒に聞こえないくらいの声量で溜めてた怒りをぶちまけた。


 「おい、秋瀬!お前のせいで俺遅刻しちまったじゃねーかよ!」




そう。もちろん文句を言いたいヤツとはこの学園のアイドル秋瀬 美優璃だ。くそっ。



 「なんであんたの遅刻が私のせいになるわけ!?全く理解に苦しむんだけど」




いや、苦しまねーよ。絶対お前のせいだよ。そもそも・・・


 

 「そもそもお前が俺のいつも通学に使ってる自転車勝手に乗っていくから間に合うもんも間に合わなかったんだろ!?」



そうだよ。なに普通に他人の自転車使ってんだよ。お前が登校してからきちんと10分後に家出て停めてあった自分の自転車に乗ろうと思ったら、え?ない!!ってなって走って登校した僕の惨めさ・・敗北感・・・わかるか?



 「あ~、自転車ね~。そうそう、なんか庭に停めてあったからちょうどいいし乗って来ちゃった。まさかあんたのだったとはね~。あはっ」



わかんないか・・・



 「ってあはっじゃねーよ!!どんだけそれでごまかす自信あんだよ!・・・とりあえず自転車は俺のだから明日から絶対乗ってくんじゃねーぞ!まじで遅刻はしたくないから!」


 「わかったわかった。明日からは乗ってかないから。とりあえず今日は許してねっ。あはっ」


 「だからあはっじゃねーって!!」





ほんとにこいつはわかったのか?超絶不安だ。

ともかく最後にダメ押しで絶対だぞ!と言い放ち僕はやっと自分の席についた。

・・・と言っても僕の席は秋瀬の斜め後ろなんだけど。








はぁ~・・・・

グダグダとしたHRが終わり朝起きてからずっと溜め込んでいた疲れを吐き出すかのように僕は大きな溜め息を漏らした。

すると1人の男子生徒がなんとも嬉しそうな顔で意気揚々に僕に話しかけてきた。



 「よーう!春市ーっ。どうした?朝から溜め息なんてついて。そんなに遅刻が嫌だったか?中学の頃はしょっちゅうしてたじゃねーか」


 「しょっちゅうはしてねーよ!!それに中学の頃の遅刻には深~い訳が・・・お前もわかってんだろ?」



えっと・・この無駄にテンションの高いこいつは村井 蓮。小中高一緒の”クソダチ”だ。本当に小学校の頃から変わらず無駄にテンションが高いが高いのはテンションだけでなく身長も高い。その上、無駄に顔立ちが良く、目は二重の切れ目で鼻はすっと高い。ガタイも一見ひょろっとしているが柔道部に所属しているため意外にガッチリしている。

結果からしてちょっとモテる。


でもちょっとだけです。





そんな蓮がここからが本題だ、と言うように顔をぐっと近づけてこう言った。



 「で、お前秋瀬ちゃんと付き合ってんの?」








なんでそうなるぅぅぅぅーー!?!?



どうして急にそういう展開になるんだ!?



 「な、な、なんでだよっ!?」


ほんとになんでだよ!!


 「なんでって、HRの前に2人で仲睦まじげに話してたじゃんかよ」


お前の目にはなぜそう映る?あれはどう見ても醜い言い合いをしていただけだろう?


 「全然!!なんかあいつが俺の自転車勝手に乗ってたからもう乗るな!って注意してたんだよ!!」


 「ん?ってことはお前らチャリの貸し借りとかしてんの?やっぱ付き合ってんじゃん」








だからなんでそうなる!?!?!?

貸し借りじゃねーよ、盗まれたんだよ!!

どうしてこいつは最終的に俺と秋瀬が付き合ってることにしたいんだよ?



 「いや、だからその、あ、秋瀬とはそういう関係じゃないって言うか・・ただ最近・・昨日から一気に知り合い以上になったと言うか・・・」


ダメだ。完全に墓穴を掘った。

こののままだと・・・・



 「んじゃ、どういう関係?」




姉弟です。

なんて言える訳ねぇぇぇぇ。

どうしましょう・・・・




   



 「えっと・・・友達です」

 

 「あ、そっか。なんだ」







まさかこれで解決するとは思わなかった。


どうやら僕の周りの人は単純なやつが多いらしい。









しかしなぜ僕がこれほどまで焦っていたかと言うと、



”姉弟憲法 第3条”学校では私達が姉弟だと知られてはならない。学校では私のことを秋瀬と呼べ。



があるからだ。







勿論、こんな決まりが無くても僕が秋瀬 美優璃と姉弟であることは学校の連中には絶対に知られたくない。




学園のアイドル、秋瀬 美優璃と姉弟だと知られたら・・・










色々と面倒臭い。








簡単 登場人物プロフィール


○村井(ムライ) 蓮(レン)

 性別:男

 誕生日:6月20日

 血液型:O型

 身長:183cm

 遊助の親友。柔道部所属。

 遊助と中学時代はある面に

 おいて名コンビだったらし

 いよ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。