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プロローグ
高校1年の秋、文化祭、生徒のほとんどが普段の学校生活を忘れ、その開放感から前から好きだった人に告白とか、クラスの人気者がバンドとか、それまで目立たなかった人が意外にテンション高くて印象が変わるとか、そんな様々なことが起こる文化祭。
そしてその文化祭の後夜祭にて最後に登場した1人の女子生徒が歌ったことで彼女は学校中で注目される存在となった。
1年生にして後夜祭のトリを飾り自らが作詞・作曲した歌を歌い、その上モデルのような体型、いやカリスマモデルのような体型、それでいて顔はアイドルでセンターなんて余裕ってほどであった。そんな彼女をまるで天使だとか女神様だとか言う人もいた。
だから、要するに
彼女は物凄く男子にモテた。そこまでか!ってくらいにモテた。もちろん先輩方からも。
そして何よりも女子からは、もはや崇拝されていた。
まぁ、でも彼女がそこまでの人気を持つほどじゃないということは僕だけが知っている。そう、俺だけが・・・