アナタの約束、買い取ります。
とある町の、とある商店街。
そこには昔ながらの八百屋、魚屋、肉屋が並び常に活気にあふれている商店街。
だが他とは違い、活気もなく、気配もなく…異質な空気を醸し出すところがある。
それが…付近の住民が利用する活気あふれた商店街のある裏道。
その先には、ポツンとある店が一つ。
記載されている事はたった一つのみ。
『アナタの青春、買い取ります。』
そんな怪しげな店に、今日もまた一人。
その【青春】を売りに来た人が。
――カランカラン。
扉を開け、中に入る一人の青年。
「あ、あのー…」
青年は店の中の品ぞろえなどを軽く見回したのち、店員を探す。
店の中にある物は何処から取り寄せたか分からないお菓子や甘味の数々に、難しそうな本や埃が付いた題名が書かれていない明らかに古そうな本。
明らかにアンティーク風な店内。
しかし、ここで青年は改めて『アナタの青春、買い取ります。』という看板を見て、好奇心を駆り立てられ、衝動的に入ってしまったことを少し後悔し始めたところで
〈オヤ、客かな?〉
「!!?」
店の奥から巨大な人が現れた。
この青年も身長は大きい方ではあるが、それ以上に大きく2メートルを悠々と越えるほどの体格にほぼ夏と言える季節なのにも関わらず、黒を基調とするスーツや皮の手袋を身につけ、厚手のコートを肩にかけ、黒のソフトハットを深くかぶっている。
「え、えっ…?」
〈おっと、スマナイ。君は初めての客かな?〉
「あ、はい…」
青年は店主と思わしき、巨人のような男を前にしてややたじろぐ。
〈詳しい話をする前にまずは、この店について話そうか〉
「ありがとう、ございます…」
〈アァ、何か飲むかい?お茶にコーヒー、水もあるよ〉
「…水を、お願いします」
そういうと店主は、店の奥に消えていき一瞬のうちに水が入ったコップを持ってきて、青年に手渡す。
青年は水を受け取り、軽く飲む。
深い味わいの美味しい水であり、緊張や恐怖を感じていた青年の喉を優しく癒す。
〈ゆっくりでいいヨ。まぁ、飲みながらデ良いからこの店について説明しよう〉
そういいながら店主はカウンターから椅子を取り出して、その椅子に座り青年を見ながら話し始める。
〈ここは看板の通り、お客さんの【青春】を買い取るお店サ〉
「青春…でも青春って」
〈言いたいことも分かるよ。青春とは記憶のメモリーであり、ある意味データ。買い取る事が出来ない…と言いたいんだろう?〉
「は、はい」
〈ハハッ、別に怒って取って喰らおう…なんてことはしないよ。ただその辺は企業秘密さ〉
店主はどういう原理かわからないが、コップに入った水をジュゴッと音を立てて一瞬で飲む。
〈次は買い取り方法について話そう。最初にお客さんの売りたい青春の記憶の時期…年齢とか学生時代なら何年生とかそういうの〉
「年齢…」
〈そしたらその【青春】の記憶についていくつか質問しよう。その間はワタシの手を握って質疑応答…その後、買い取り金額の掲示。ご納得して頂けるのであれば、取引は成立となり、ワタシが青春を買い取る。ただ、買い取った【青春】は二度と返ってこない。そこは注意してくれ〉
ある意味、顧客になりかけている青年は店の買い取りシステムに付いて疑問しか湧かなかった。
【青春】の記憶をどうやって抜き取るのか、それでこの店主は得をしているのか。
様々な疑問が青年の頭の中を駆け巡るが、青年には売りたい記憶…【青春】がある。
〈サテ、ここまで聞いて君は売りたい【青春】があるのかな?〉
「…はい」
〈ナルホドね…しかし、君は若いな。非常に珍しい〉
「珍しいんですか?」
〈アァ。【青春】を売りに来る顧客は大体40代から60。偶に訳アリのお客も居るが…10代や20代はかなり珍しい〉
「それは…何で何ですか?」
〈それは君の売りたい【青春】次第だ。ここからは大人らしく取引の話をしよう。では…こっちへ〉
そう言いながら店主は青年を店の奥に案内する。
青年が店の奥に進んでいくと、その後ろから店主が付いていく形になり…青年はまた緊張と恐怖心を味わう。
一歩一歩が重く、一秒一秒が長く感じていたが…店の奥に付くとそこには高そうな皮の椅子とアンティークな机があった。
〈ドウゾ、座ってくれ〉
「し、失礼します」
店主が椅子を引き、座ってくれと促すと青年はおどおどしながら静かに座る。
それを見届けた店主も向かいの椅子を引いてそこに座り、青年と向かい合う。
〈デハ、取引を始めよう。この契約書に目を通してからサインを書くといい。勿論、嫌なら嫌でいい〉
「は、はい…」
青年は契約書を受け取り、契約内容を見る。
内容は…先程の店主が言った通りだった。
・【青春】の買い取りを主にしており、他の買取は不可
・他人の【青春】は買い取ることが出来ない。
・買取価格は基本的に現金の取引となる。
・お互いの考えが合致し、お互いの同意のもとで取引は成立される。
・失った【青春】は二度と取り戻すこともなく、思い出すこともできない。
・買取された【青春】は再度購入で思い出すこともできない。
・【青春】とはかけがえのないモノであり、一生の宝物でもある。
これは契約書に書かれた注意書きだった。
青年は契約書をきちんと読んだ後に、自身の名前や生年月日などを書き…店主に渡した。
「ど、どうぞ」
〈ありがとう。フム…阿良木嵐士君、でいいかな?〉
「はい」
〈君の身分を表せる物はあるかな。学生証とか〉
「これです」
〈…確認はできた。これは返そう〉
そういい、店主は学生証を返す。
青年こと阿良木はその学生証を受け取り、自身の財布に入れ、バッグにしまう。
〈ありがとう。では次にこれだ〉
店主は次の書類を出す。
その書類は先程、言っていた通り『いつの時期の【青春】か』を書く書類だった。
阿良木は記していく、売りたい【青春】の時期を。
〈フム…高校2年の夏〉
「!!」
記していると店主が首を伸ばし、書類を見てくる。
〈スマナイね、先程も言った通りだが10代で【青春】を売りに来るお客は珍しい。君は…高校3年生だよね〉
「…はい」
〈年齢や時期を考えても君はまだ若く、同時に感受性豊かな時期で【青春】を感じられる真っ只中だ。何故2年の夏を?〉
「…」
阿良木は答えるよりも先に書いた書類を渡す。
〈ありがとう…では質問タイムに行こう。ワタシの手を握ってくれるかな?〉
店主は手を広げて、阿良木に伸ばす。
阿良木は恐る恐る自分よりも何倍か大きい手のひらを握る。
硬く、ほんのり冷たい感触を阿良木は感じ、そのまま店主の方を見る。
〈まずは…何故高校2年生の夏の青春を?先程も言ったが時期としても去年の記憶だ。あまりにも新しすぎる。何故売ろうと?〉
「…」
阿良木は思い出したくない記憶を思い出してから、重い口を開いた。
「…俺は野球部のレギュラーだったんです」
〈野球部…フム…おぉ、ピッチャーか。奪三振を狙う君の野球部の守護神。良い二つ名だ〉
何故、それを知っているのかと阿良木は疑問に思ったがそんな事を語ってられるほど、精神的に余裕が無いので阿良木は売りたい理由の続きを話す。
「けど…2年の冬に嫌な事が起きて」
〈嫌な事…スポーツで嫌な事というと怪我のイメージがあるが?〉
「怪我じゃないんです…むしろ絶好調でした、あの時は」
〈ほう?〉
阿良木は店主の手を握る手に力がこもる。
「俺は…レギュラーを外されたんです」
〈確かに外されているな。しかし、何故だ?君ほどの選手が外される理由も見当がつかないが〉
「はい…でも、俺が外れた理由を監督に聞いたら…」
重い口から出た言葉は
「スカウトを貰ったからって調子に乗るなって…」
あまりにも理不尽な理由だった。
〈ホォ、スカウト?〉
「はい…野球のチームなんですが―――って分かりますか?」
〈勿論。国内でもトップを争うほどの強豪だ…なるほど、夏に名と実力がスカウトされる程に刻まれたと〉
「その通りです…」
〈しかし、たかがその程度でレギュラーを下げられた…理不尽極まりない〉
店主はため息を吐きながら、そう呟く。
「それで…動きがあったのが今年の春で」
〈三年生の春…引退や進路を考える時期でもある。それで?〉
「…俺は退部させられました」
〈ハ?〉
「勿論、監督のせいです。もし退部しないのならチームメンバーがどうなっても知らんぞと」
〈…ナルホドね〉
かなり理不尽な事をされた阿良木。
それは店主も、何かに呆れているかのような声色になる。
「チームメンバーも俺の事を止めてくれたんですが…そんなことも言えるわけなくて」
〈…〉
「それで、俺はもう…野球から完全に離れたいんです。なのに…」
〈過去の夏の記憶が頭から離れない、かな〉
「…はい」
十分すぎる理由でもあり、この店を利用するに至っては的を得ている。
それを聞いた店主は
〈少々、待ってくれるかな〉
と阿良木に話す。
阿良木は何を待つのだろうと思っていると店主の動きがぴたりと止まった。
ーーー
甲子園、5対4の九回裏。
ツーストライク、ツーアウト。相手はサードとセカンドに出塁していて…文字通りの最後の防衛線。
鳴り響く声援、重く押しかかる重圧、エンジンかの如く鼓動する心臓。
「ふぅ…」
阿良木はピッチャーとして全試合に登板している。
その重圧は何のその、今まで通りの練習の成果を活かし、同時に最高のパフォーマンスを発揮できる状態…いわゆるゾーンに入っている。
(俺の背中には、チームメイトたちがいる。俺がこのまま三振をもぎ取り続ければ…完封できる…!)
息を整えて、重圧を背負い…グローブの中にある弾を握りしめる。
この最後の弾を…キャッチャーのミットに撃ち込めば、試合に勝てる。
ランナーがホームに帰れれば負け、止めれば勝ち。
この一球が全てを決める最後の一撃。
「…!」
阿良木は構える。
終撃の一球を。
「ふっ…!!」
脚で地面を踏み、目で狙いを定め、渾身の右ストレートが放たれる。
そのミットに収まるまでは、阿良木にとって重く長い時間で、走馬灯のようなモノが流れ始めた。
汗にまみれ、土を浴び、友と共に競い、友と共に上へと駆け上がった。
今も、これからもこの時間、この経験だけは絶対に忘れない。
忘れられない。
何気ない瞬間も、仲間と過ごした時間は忘れることはない。
――スッパァンッ!!
やがて阿良木の投げた球は、一直線に放たれ、バッターのバットを避け、ミットに突き刺さる。
5対4、三振。
阿良木が所属してる高校が勝利を収めてゲームセット。
甲子園の優勝という、その結果だけが流れ…そして
『ワァァァァァァァァッ…!!』
この甲子園の会場を揺らさんと、歓声が鳴り響き、チームメイトたちが阿良木に駆け寄り全員で勝利を噛み締める。
声を上げ、腕を振り上げ、仲間と喜びを分かち合う。
そして相棒である親友と共に肩を組んで叫ぶ。
勝利を。
思いを。
願いを。
重圧を。
「やったな阿良木」
「はい!」
相棒である先輩と帰り道、共に歩きながら自宅へと帰っている阿良木。
夕日が彼らを照らし、ほんのり涼しい風が彼らの勝利を祝福していた。
「これで俺も心置きなく引退できるな」
「先輩…」
「おいおい、しみったれた空気になるなよ。ある意味、阿良木もこれからが本番だからな?」
「はい…」
阿良木の相棒はここで引退する。
この甲子園が最後の試合であり、同時に無敵のコンビの終了を意味する。
それを感じ取った阿良木は少し、しんみりとしてしまうが
「俺っていう相棒は先に行っちまうが、お前も来いよ。プロの世界に」
「!」
そんな阿良木の肩に手を添える先輩。
「お前から放たれる投球はまさに弾丸。受け止められるなんて俺しかいない…なんて思っていたがその弾丸があるなら俺と同じプロの舞台に立てる。そう思わないか?」
「思いますけど…」
「不安もあるかもしれない。それは俺もわかる…けどよ、相棒である俺が保証するんだぜ?行けるさ、俺と同じ舞台に」
「先輩…!」
「さ、そろそろ冷えてきたし家に帰ってきっちり体を休めて、各々で勝利を分かち合おう」
「はい!先輩、俺…俺もプロの世界に行きたいです!!」
「おう!よくいった!ならこれは約束だ」
そういって先輩は阿良木にグローブを渡す。
「待ってるからな?」
「はい!待っててください!」
ーーー
〈…ありがとう、君の【青春】。拝見させてもらった〉
「え?あっ、はい…」
急に変な事をいわれ、阿良木は身体をビクッと震わせ驚いた。
〈よい、【青春】だ。甲子園の優勝、先輩との約束、練習の日々を噛み締めた良い物です〉
「そう、ですか」
〈先に買い取り金額を話すが…大きく見積もってざっと568万くらいでしょうか〉
「ご、ごひゃっ!?」
学生には重く、目が眩むほどのとてつもない金額。
【青春】を売れば、そんな大金が手元に来る。
阿良木は了承しようとしたが、先に店主が口を開く。
〈シカシ…本気か?〉
「…え?」
店主の口調が変わる。
〈この記憶が消えてしまってもいいと。約束を破ると…そう思っているのか〉
「…」
〈君の気持ちは理解できる。過去を忘れ、今を生きる。その為にハ、邪魔になる物を消さないと生きていけない。君の場合はその【約束】が枷となっているのだろう〉
「…はい」
良い記憶も、時には忘れたい枷になるときもある。
そんな時にこの店を利用すべきかもしれないが…店主は
〈…そうだな。悪いが、この【青春】は買い取りできない〉
「えっ!?」
買い取りを拒否した。
「な、なんで…」
〈確かによい【青春】、よい経験、よい記憶なのはわかる。買い取る理由としても君がその記憶を失うのはワタシとしても気が引ける〉
「で、でも…!」
〈君の気持ちもわかる。だから…こうしよう〉
すると、店主は阿良木に買取の書類を手渡した。
〈これを君に渡す。そうだな…3日後。考えが変わらなければ、またこの店に来るといい〉
「み、三日後ですか?」
〈アァ。その時にその書類を渡してもらえればきっちりと掲示した金額は払おう〉
店主曰く、3日後になって考えが変わらなければもう一度来てほしいとのこと。
その際にはきちんと買取をさせてもらうとのこと。
〈デハ、今日の取引はこれにて終了です。今日は帰って静かに休むといいでしょう〉
「わ、かりました。失礼します」
そういいのこして阿良木は店から退店していった。
それを見届けた店主は、近くにある【本】を取り出す。
そこには…甘酸っぱい恋の物語が書かれていた。
〈全く…人間とは時に愚かで、時に面白い。〉
本棚から本を取り出し、表紙を見る店主。
この本も…取引の元、頂いた【青春】の一冊。
なお、これを売った【青春】の持ち主は46歳で『諸事情で恋人を失ったから』だった。
これ以上、過去の恋を思い出したくない。過去の記憶のせいで辛い思いをしたくない。
だから、売った。
至極まっとうな理由なので店主はそれを了承し、買い取らせてもらった。
〈あの子は若すぎる。同時に、もう少し色を付けてもらった方がワタシとしても良い〉
店主が買い取らなかった理由。
それは顧客が【これから経験していくか、否か】という点。
店主は【青春】が欲しい。
人間の【青春】は基本的に10代~20代が一番感じられるという考えがあり、40代から上は青春を感じるタイミングも少なく、買い取った後で良い【青春】を得られる可能性は限りなく少ないに対して、10代は【青春】を感じ、更に大きな【青春】を知る機会が十分にある。
ここで売ってもらうよりかはもう少し色を付けてから売ってもらえると自分としてもよい…ある意味、事前投資のような考え方だ。
〈サテ…行くとしよう〉
店主は腰を上げて、空間から杖を引き出し、そのまま外へ歩く。
いつの間にか空は闇に染まり、月夜が照らしていた。
〈良い月明かり。ワタシの道を示してくれよ、お月様〉
店主はコツコツと革靴の音を鳴らし、杖を床につきながら歩く。
自分自身で方向は決めず、月明かりが照らす方向へと歩き続ける。
やがて
「あ?」
〈オヤ?〉
店主はある男とぶつかる。
〈流石、お月様。加護を感じる〉
「何だお前…」
〈アァ、申し遅れました。私は『ムーサ・レテ=ムネモシュネ』〉
「む、ムーサ…?」
〈マァ、別に覚えなくて構いませんよ。どうせ忘れる名前です〉
「は?」
そういうと店主はその男の顔を掴む。
やがて
「がぁぁぁぁぁ!!?!?!」
紫色の光が溢れ出す。
その男は店主の手を無理やり剥がそうとするが全く剥がれない。
〈貴方の存在はあの子の【青春】にとって邪魔だ。努力も知らず、先も知らず、誰よりもチームを裏切った者…実に不愉快極まりない〉
「お、お前はーー…オマエはーーーー!!?!」
〈名前を聞く必要もない。知る必要もない。消えゆく人を誰が知る。誰が理解する必要がある〉
淡々と店主は告げる。
〈ワタシはドラマチックな【青春】、些細な幸せで生じる【青春】が見たい。しかし…オマエの行為はワタシのしたいことを妨害する。言わば営業妨害だ〉
「おれは…おれは?」
やがて紫色の光は消えて、店主の手には一冊の本が握られていた。
〈さらば名を知らぬモノよ。さらば罪深きモノよ。二度と思い出すことのない空虚な一生を送るといい…〉
そう言い残し、店主はその男を無視して自分の店を目指して歩き始めた。
ーーー
それから3日後。
阿良木ことあの青年はこの店に訪れることはなかった。
〈ふふっ…あはははっ…よい記憶だ。実に面白い面白い〉
店主は今日もまた人との【青春】をみて、時に笑い、時にドキドキし、時に泣く。
そんな日々を繰り返していると、テレビ画面に映るニュース。
『速報、―――高校にて野球部監督である――――監督が行方不明となり―――』
ある場所の高校の野球部の監督が行方不明となってしまったらしい。
〈ナント…覚える価値もないニュースだ〉
店主はリモコンを手に取り、ボタンを押してテレビの電源を切る。
次に携帯電話を取り出して先ほどのニュースの事をSNSで調べる。
『――高校の行方不明になった監督って結構やべぇことしてるらしい』
『マジ?』
『KWSK』
『何でも有名チームにスカウトされた奴をあえてレギュラーから外すとか、他チームとの賄賂とか』
『マジでクズ野郎じゃん』
『リークは?』
『その野球部の元先輩。マジで可哀想』
『それな』
『消えて正解だろ』
『二度と見つからないでほしい』
と、行方不明になった野球部の監督への罵詈雑言が書き記されていた。
〈くだらない話だ〉
なんていいながら店主はスマホをぽけっとにしまう。
やがてまた本を読み始める。
すると
――カランカラン。
「あの…」
〈オヤ、客かな?〉
今日も新しい客が訪れる。
店主こと〈ムーサ・レテ=ムネモシュネ〉はいつものように対応する。
人の【青春】を求めて。
そんな〈アナタの青春、買い取ります〉と言うお店。
アナタはどうですか?
誤字脱字、語彙力がほぼ皆無に等しいのでミス等がありましたらご報告お願いします
感想も待っていますので気軽にどうぞ!
超絶不定期更新ですがご了承ください…




