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レベルが上がりにくい鬼畜な異世界へ転生してしまった俺は神スキルのお陰で快適&最強ライフを手にしました!  作者: メバル
第三章【躍動編】

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【70】世界の断片真実と悪意【後】

 地上ジェンノ王国北部に位置する国境線。

 ケントはこの位置を目指して目下全力疾走中であった。国境にはマイムが待機。俺も国境に到着しマイムへ状況を確認した。


 「追われてんのか?」


 「うん。歪な何かに追われてる気配があるよ」


 「分かった。ロスト聞こえたな?ケントの位置をマイムの所へ移動させ、俺をケントの位置に入れ替えろ。入れ替えた後にお前達はマイムの所に行き、キアには俺の所に来るよう伝えてくれ」


 「分かったわ。スキル:位置変え《ローテーション》!ケントをマイムの元へザハルとキアをケントの現在位置へ」


 複雑な位置替えを瞬時に行う手際は流石と言える。あれで本体の見た目がゴスロリ中学生とは思えないよね。


 ケントはマイムの近くに移動させられ、少し戸惑っているようだ。


 「ケント大丈夫?怪我はない?もう安心だよ。皆が来るからね」


 相変わらず優しいマイム。

 そしてスライム姿が可愛すぎるという凶器。


 俺とキアはケントが逃げていた場所に到着。


 「うん。確かに歪だね」


 「さて主、どれから片付けますか?」


 「どれでもいいけど、真ん中じゃない?」


 「ですね。全て500超えのレベルですか。

 ケントを逃がして正解でしたね」


 「寧ろここまで良く耐えて逃げたと思うぞ。俺がロストに初見で、ぶっ飛ばされた様な状況の相手が5体はエグすぎるぞ」


 「これは何の物体なんですかね?人?でもないですし、魔物でもありませんよね?」


 「倒してみたら何か分かるかもな。キア、俺は中から引きつけるから、お前は左から潰してくれ」


 「承知しました」


 ザハルとキアは暗雲の呼吸で討伐を開始する。体が分離したと言えど、この2人の呼吸は誰がどう見ても最強のコンビと見えるだろう。


 「キア!」


 「はい!」


 「右2つ討伐完了!」


 「左2つ討伐完了です!」


 「ラス1だな」


 「ええ。しかし主、お気を付け下さい。

 私のデータでは本体が別にいます」


 「だろうな。全く倒した気がしない。

 何というか、霧となって消えていく感覚だ」


 「来ます!」


 ザハルとキアは問題なく歪な物体を討伐完了するも、違和感しか持てなかった。


 「何だこのベトったした感じ……」


 「怨念?野心?何なんですかねこれ。

 気持ち悪いですね」


 疑いの気持ちが増し、調べようとした直後。それは突然話しかけてきた。

 形は成してない。白いもやの塊とでも言えばいいのか。言うまでもなくザハルとキアは全力で攻撃できる動きをした。


 それほど危険な存在であると本能で認識したのである。


 「キア!貼れ!」


 「はっ!」


 「クックックッ。何を慌てる。我は何もしておらぬぞ?」


 「何者だ貴様は!」


 「何者?そうだな。今の所は何物でもないとでも言っておこうか。中々やるではないか。我の玩具がんぐを、いとも簡単に倒してしまうとは」


 「玩具だと?」


 「そう言ったが?聞こえなかったか?

 あれは我の思念で作った玩具に過ぎぬ。失敗作ではあったが、あの国でのデータは十分に取れた。戻ってきたら消すつもりだっただけに、手間を省いてくれた事には感謝をせねばな」


 「1つ問う。この世界に神は居ないと聞く。しかし神を崇める者達が存在するとも聞く。何をした?」


 「神か……ハッハッハッ。お前達に1つだけ教えておいてやろう。神は居ないのではない。神は死んだ。これが真実だ」


 「何だと!?」


 「おおっと、喋りすぎてしまったかな?我も力を蓄える必要があるし、そろそろ帰るとしよう。お前達とは必ずまた会うだろう。次も楽しませてくれよ。弱者達よ……ハッハッハッ」


 そう言い残すと謎の生体はかすみに消えていった。


 「主……」


 「ロストに報告だ。これはとんでもないことになるぞ。キア、ロストの所まで転移だ」


 「はっ」


 俺達はロスト達がいる国境ラインまで急いで戻った。事の顛末を話すと当然ながら、全員が驚きを隠せなかった。


 「ちょっと待てザハル!神が死んだとは何なのだ!?」


 「知るかよ」


 「しかしながら私が主を支えるように、この世界に送った者は神のように思えましたし、主もそのような者と出会いこの世界に来て居ります」


 「私達もよ。でもこの世界に来てみると世界に神は存在しないと当時言われ、それが世界の共通認識になってたわ」


 全員に暫く沈黙が続く。


 「戦場で今あれこれ考えても答えは出ないだろう。それに謎が多すぎて今は調べようがない。ロスト、今は取り敢えず拠点に戻り考えを纏めないか?」


 「そうね。マイム君はどうする?本拠地まで一緒に行く?」


 「僕はオスクリダドのメンバーじゃない。あくまでも医者としてオスクリダドを支えていくつもりだから、何かあったときは呼んでよ」


 「忙しいのにありがとうな、マイム」


 「うん。ザハルの頼みだからね。断らないよ。でも無茶はしないでね」


 「ああ。分かってるさ。皆1度戻ろう。キア頼む」


 「ではマイムをジェンノ王国までと私を含めた皆を本拠地まで、二重転移します」


 俺はキアから二重転移という言葉を聞いたときに度肝を抜かれた。

 全く別の場所へ別々に転移させるとか……いや変態やろ。スキルがエグすぎて笑える。ちっぱいのくせにやるじゃん!って思ったのが間違いだった。感情を読まれて鬼神キア様が降臨したのは言うまでもない。


 真面目な話、神が死んだとはどういうことなのだろうか。そもそも死ぬ存在なのか?世襲制?何も分からない。何も分からないが、アレが邪悪な存在である事とアレが今後を左右する危険な者ということだけは確かだ。


 何より俺もキアも身がすくんだ。

 あんな思いをしたのはこの世界に来て始めてのことだった。直感で感じ取れたのだ。

 今の俺……いや、オスクリダド全員が束になっても玉砕される。


 あれは正真正銘の″化け物″だ。


 1つ真実に迫ったようで、大きな闇を残し謎を深める結果となった。そして改めて再確認出来ることもあったと言える。

 この問題はオスクリダドにしか解決できない。だが今のオスクリダドでも勝てない凶悪な存在であるという事。


 今日出会った本体の生物はまだ力を取り戻してないと言っていた。その相手にすら力で勝てないと断言できる。


 最悪だ。このメンツで本格化してない相手に勝てないなんて……悪夢以外なにものでもない。根本的な作戦の練り直しが必要になった。そんな1日であった。


長くなるかなと思いましたが、何とかコンパクトにまとめれました。

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p>無価値と言われた人間が異世界では絶対必須でした
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