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レベルが上がりにくい鬼畜な異世界へ転生してしまった俺は神スキルのお陰で快適&最強ライフを手にしました!  作者: メバル
第二章【激動編】

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【54】パピーとして

 今日この日をもって、うちのラムネちゃんはエニリカスを迎える。

 もう大人の女性だ。早いものであれから2年の月日が立っていた。

 それになんと恋人も居るとかでパパビックリです。

 恋人はなんとディゼル君の息子ライディンと言うじゃないか。年も同じとかでラブラブなんだとか……パパの知らない所でこんな事が起きていたなんて……パパは許しませんよ!だって事後報告だったんだもん!

 先に伝えたらパパが荒れるからと兄弟たちと話し合って決めたようだ。

 さらにその作戦にエコーも1枚噛んでいたとか。

 パパの怒りの矛先は二人の人物へ向かった。

 当然、エコーとディゼル君である。


 エコーは姪っ子可愛さと王命により一肌脱いだが、何も知らせず動いてしまったことによりアイツはパピーである俺にスーパー土下座をして謝罪しやがった。

 まぁ王命と言われてしまえば、これ以上は何も言えんよね。


 だがしかし!ディゼル君は俺の部下でもある。

 知らない所で動くのは、それはスジが違う。

 彼には1週間メンタルダメージを地味に与え続けて、心の底からの謝罪を求めてやったぜ。

 彼はその後2週間寝込んだらしいが知ったことか。


 まぁでもディゼル君の息子ライディンは有能である。

 メンタルも強く文武両道。

 既に将軍職を任されており、他国へ牽制する大きな存在となっているようだ。

 これに関してはフィリックスも太鼓判を押しており、王国での認知度と箔もあるようだ。

 ディゼル君の子とは思えないほど有能すぎだよね。

 エコーに関しては今では丞相になってるとかで、この2年で皆成長しすぎだろ!


 ペスカは国王の親衛隊長へ昇進、マイムは王国最高峰の病院を作り院長先生をしている。

 クラーヌもまた、練兵隊長に任命され、クラーヌに練兵された兵士は連戦連勝だとか。


 やるなーあいつらも。


 ラスクは昨年まさかの人と年の差婚をしたんだよね。

 皆覚えてるかな?シガレット家の使用人だったエルダ。まさかまさかの26歳差婚!

 結婚したい人が居るって連れてこられた時、年の差婚には然程驚きは無かったものの、相手を見てケツから火を吹きそうになったよ。

 というか、関わりありました!?


 フィリックスはまだ婚姻の予定はないらしい。

 フィリックス曰く兄弟達の結婚を見届け、国が落ち着いたらでいいとか。

 まったく……兄弟思いだし王として立派過ぎんだろ!この野郎!


 でもなー俺的には早く結婚して欲しいんだよなー。将来が安泰になれば安心して……

 まぁ今はこの話は止めておこう。


 しかしエルダはスーパー玉の輿だよなー。

 心からおめでとうと言いたい。

 俺も幼い時に凄く世話になったし、オムツ交換もしてもらった……

 親父やお袋も少しは安心したんじゃなかろうか。

 ずっとエルダにお見合い話を持ってきてたからね。


 シガレット家は言うまでもなく、もう安心出来る。あの貧弱だったエコーの才能が開花したことによって、エコーは丞相まで上り詰めた。

 絶対的忠誠心の塊である丞相。フィリックスも安心して政治を任せられるだろう。

 更にエコーは派閥作りを王国内で禁止し、良からぬことを考えている者の取り締まりに大将軍を据え置いた。

 見つかったら余裕の打ち首となれば、そんなレベチなアホはなかなか表れないものである。


 エコーの政策は力を持つものに容赦がない。

 民に優しく役職者から上には厳しい。

 これはフィリックスより授かった金言らしく、フィリックスの考えをより実行しやすい立場の者が実行し、国家の威厳と国民愛を示している。

 実際レーニアが王の時に色々と邪魔してくる貴族や官僚達が居たが、それらは全てフィリックスによって粛清されている。

 大粛清であったこともあり、一時的な人材不足に陥った。そこでフィリックスが考えたのは軍師エコーの昇進であった。

 エコーの知力・政治力を超えるものはジェンノ王国には存在せず、彼を(まつりごと)の中心へ置くことで難なく人材不足も解消されたのであった。


 フィリックスって頭も切れる王になっちゃったのねー……パピービックリです。

 まぁねぇーディゼル君曰く、レーニアよりガチの目つきの時は怖いみたいだし、よく顔面蒼白で泣きついてくる。

 本当にうざい。


 ちなみに始祖様ことハリネズミさんは今では、もはやペット化していた。


 しかしながら娘のエニリカスが終わると、そのまま結婚式を行うとはパピーは喜びと寂しさでいっぱいです。

 ですが、パピーとしてしっかり娘を送り届ける義務があるので、ライディンへ託す所まで見届けようと思っとります。


 フィリックスは誰と結婚するんだろうね?

 というか、アイツ女っ気が微塵もないが……また俺だけ知らないパターンとかないよね?うん。ないと思いたい。


 まぁそんなこんなで最近の近況報告をしてみたが、何だかんだレーニアが居なくなっても皆が協力し合って、何となくではあるけど、より強固な国になったんじゃないかな?って思ってる。

 お餅姫グッジョブ!


 俺もぼちぼち立ち直ってきたかな。と思いたい。

 時折アイツが座っていた庭園のベンチを見ては寂しくなる事もあるが、いくら考えても仕方がない事もあるよね?

 だから俺はアイツの遺言に従うつもりだよ。

 子供達の成人を見届けること。

 まさかラムネちゃんの結婚式まで見ることになるとは思いもしなかったけどね。


「ラムネ、準備は出来たかい?そろそろ時間だよ。早くしないとライディンが迎えに来るよ」


「うん!分かってる!でもお洋服が決まらないの。パパどっちが良いと思う?」


 出された洋服はエニリカスに適した洋服と日本の成人式ですか?って思ってしまうほど派手ギャルな洋服。

 言うまでもなく適した方なんだけども、それよりも言いたいことがある。

 何処でそんな洋服見つけてきたの!?って事!

 あんまりだ……あんなに可愛らしいラムネちゃんがギャル傾向に走ろうとしてるなんて。

 って思ってたら、ふと思い出した。

 そう言えばレーニアも生前はギャルだったらしいので、遺伝でしょうな……


「えっとねラムネちゃん。流石に王族なんだからギャル服装は止めようね。フィリックスが嘆いちゃうよ」


「うーん……そうだね。仕方ない。お兄様には迷惑かけれないね」


 よかった。理性があって……


「失礼したします!ライディンです!」


 時間のようだ。

 これでラムネちゃんも数時間後には成人女性。

 その後は人妻か……

 もう少し、もう少しだけ未成年のラムネちゃんを見ておこう。


「来たかライディン。ラムネはもうすぐ降りてくるから茶でも飲みながら待ってなさい」


「英雄殿に(もてな)されるとは恐縮です」


「英雄か……俺はそんな大層なものじゃないよ。この国の英雄は先王だよ」


「いえ、貴方の功績は父上から聞かされております。謙遜なさらないでください」


「ありがとうな。なぁライディン君」


「はい。何でしょうか?」


「あれこれ言うことはないけど、義理の息子となるライディン君……ラムネの事を末永く宜しくお願いします」


 俺はライディンに頭を下げた。

 頭を下げた事に驚いたライディンは、俺を抱えるように頭を上げさせた。


「ザハル様、貴方様ほどの方が頭を下げてはなりません。恐れ多いことでございます!」


「俺は今、1人の父親として君にお願いをしている。今ここに英雄は居ない」


 ライディンはキリッとした顔をし、敢えてこの言葉を使った。


「承知致しました。義父上。ラムネさんを生涯大切に致します」


「うん。ありがとね。おっ?ラムネちゃんが降りてきたようだ。あ、ライディン。さっきの話はラムネちゃんには内緒だよ」


「承知致しました」


 ラムネちゃんはライディンを見つけると、まぁまぁ強めのハグをして手を繋いでいる。

 俺の方を見て満面の笑みを浮かべた。


「パパ!行ってきます!」


「うん。行っておいで」


 その時の笑顔は、とてもレーニアに似た笑顔だったのを今でも覚えている。


 時間にして数時間、ラムネちゃんとライディンとエニリカスが終了し城へ戻って来た。

 2人は玉座の間へ通され、国王である兄フィリックスが笑顔で待っていた。


「お帰り二人とも。らしくなったじゃないか」


「ありがたきお言葉です」


 堅っ苦しい話し方の二人を見てエコーとディゼルがクスリと笑う。

 続けてエコーが話し始める。


「二人とも今は堅っ苦しい話し方はいいんですよ。ここには身内のみしかいませんから」


「わ、わかったわ。お兄様」


「さて、このまま君たちの婚姻の儀を始めようと思うがいいかな?」


「はい!」


「本当は盛大に祝ってあげたいのだが、王族の結婚式は形式上にする決めたので、すまんが形上のものになる」


「構いません」


「では、ここにライディン・クロードとラムネ・ジェンノの婚姻を認める。

 これによりラムネ・ジェンノは、この瞬間よりラムネ・クロードと名乗るがよい」


「は!」


「ありがとうございます。お兄様……」


「ラムネが嫁いだとしても、俺達はずっと兄弟だ。それにライディンもな。二人とも困った時は俺やラスクを頼るように。エコーおじさんもいるし、ディゼルも居る。皆を頼ってよい。

 それとライディン。新婚祝に城壁内に新居を用意した。ラムネとそこで新しい生活を始めよ」


「ありがたき幸せ!今後も生涯を通して陛下の剣であり続けます!」


「ああ。妹の事も頼んだぞ」


「はっ!」


「ラムネ、おめでとう。幸せになるんだよ」


「ありがとうございます。お兄様」


 ラムネちゃんは本日結婚した。

 これで取り敢えず子供たちは皆が成人した。

 俺は結婚式の様子を見届けて、静かにその場を後にした。


「親父……俺もちゃんと役目を果たせたかな?」


「果たせたと思いますよ」


「うわ!ビックリした!突然話しかけるなよキア!」


「これは失礼」


「出来ればフィリックスの嫁を見たいんだよね」


「そうですねー。ただ王はいつ結婚するか分かりませんよ」


「そうなんだよなー……まぁ仕方ないか。

 やるべき事はやったし、レーニアも許してくれるだろう」


「と、思いますよ」


「お前さぁ、アイツらと繋がってたりするんだろ?」


「ええ、まぁ」


「抜かりねぇよなぁ。そういう所」


「いかなる可能性を想定するのが私の任務でもありますから」


「じゃーさぁ連絡取ってくれない?

 アイツに……」


「いいのですね?」


「ああ。これからは新しいステージだ」


「承知しました」


そろそろ第三章に突入ですねー。

言ってここからが本編って感じなんですよねー。

終わる気しないのが、ある種地獄と思えてます笑

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p>無価値と言われた人間が異世界では絶対必須でした
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