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レベルが上がりにくい鬼畜な異世界へ転生してしまった俺は神スキルのお陰で快適&最強ライフを手にしました!  作者: メバル
第二章【激動編】

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【46】3度目の正直

 この世には色んなことわざがある。

 その中でも広く知られている言葉として、“3度目の正直”という言葉がある。


 そう、俺にとって3度目の正直を行わなくてはいけなかったのだ。

 アイツに勝つこと。


 俺には2度完敗している相手がいる。

 乙女のロストさん。

 あの牛のお嬢さん、強いのなんのって。

 俺のレベルが1000に達していない段階から既にレベル2000という、えげつない数値を誇っていたゴリマッチョな牛のお嬢さん。


 意外な一面は字がめっちゃ可愛らしいという点だ。

 攻撃とか、全然可愛らしくないけどねー。


 そんな牛のゴリマッチョさんから、またまたお手紙が届いたのである。

 キアからお手紙をもらった俺は、ゴリマッチョの手紙にしっかりと目を通した。

 所々に小さいハートが散りばめられていたのが、すっげー腹立ったが、結論から言えば……いつもの80階層で待っているとのことであった。


 アイツ毎回80階層に呼び出すけど、別の階層でも良くない?

 好きな食べ物でも落ちてんのかよ。

 物に執着でもなく、階層に執着するやつなんて聞いたことないわ!


 最後の一文が何となくイラッとしたのは、しっかりと覚えている。

 《次は結果を出せ》

 ……殺す。アイツ、まじで殺す。


 って殺してしまっては重要な情報が聞けなくなるので、それは止めておくが、半殺しは確定である。

 今なら負けない自信もあるし。

 今回こそリベンジを果たし、この世の真理を聞き出すつもりだ。


 前回は勝つために色々準備したが、結局玉砕されたので、今回はガチンコファイトクラブを申し込むつもりだ。

 もう負けれんし!

 多分今回はどちらかが参ったを言った時点で戦いは終了するだろう。

 或いは俺の消滅か。


 まだアイツとの待ち合わせまで少し時間があるので、俺は久しぶりに実家へ帰ることにした。

 そして今回ロストと戦う事はキア以外は誰も知らない。

 どうせ心配されるだけだし、例え俺が勝ったとしても、超越者としてどう生きるかなんて話しても無駄な気がするんだよね。


 だってさ、魔物以外は皆ヒューマン属としての短い生涯を閉じてしまう。

 そんな彼らや彼女たちに数百年や数千年先の話をして何の意味があるのだろうか……


 それにさ、なんか悲しくならない?

 だってさ、俺は妻も子供も孫も曾孫(ひまご)玄孫(やしゃご)見送らないといけないんだぜ。

 皆俺より先に死ぬ。

 死なないで!って強く願っても叶わない。

 それが種族による寿命であるならば……


 だから今回は何も話さないことにした。

 キアの分身だけを残して俺は一先ず城を後にした。


「戻ってきたら楽しく、優しく生きていこう。

 な、キア」


「ですね」


「さて、行きますか。まずはエコーの所に帰るぞ」


 エコーの所に行くのには、別に何の理由もない。

 単純にロストと戦いに行くまでに、可愛い弟と甥っ子や姪っ子の顔が見たくなっただけである。

 いつも通りの転移でシガレット家に到着。

 言っても俺は客人になるので、玄関からエコーを呼ぶことにしている。

 普通でしょ?


「エコー居るか?」


「兄上じゃないですか。どうされたんですか?」


「いや、特に何もないよ。

 ちょっと甥っ子たちの顔見たくなっただけよ」


「そうだったんですね。すみません。プラムは今妊娠初期に見られる眠気で寝てしまいました」


「構わんよ。構わんけど、また妊娠!?

 お前ら激しすぎだろうよ」


「ははは、私は3人で十分なんですけどプラムは子沢山を望んでまして、全く足りないみたいで……」


 頭をぽりぽりと掻きながら苦笑いを浮かべるエコー。だがやはり何処となく幸せそうに微笑んでいる。


「まぁお前たちの家のことだし、お前らがいいならいいんじゃない?」


「はい!父上たちが繋いでくれたシガレット家を、ずっとずっと繋いでいく必要がありますからね」


「そうだな。まぁ頑張れよ。

 いろんな意味で……」


「それに聞いて下さいよ!今回は五つ子が確定してるん出るよ!一気に8人になるんです。幸せすぎます」


「五つ子!?お前ビッグ○ディみたいになってんじゃねーか!」


「と、なりますと私の場合はビッ○エコーになりますね!」


「いや、最早それカラオケ屋だから……」


「カラオケってなんです?」


「気にするな……ま、まぁお前が幸せそうで、お兄ちゃんは何よりだよ」


「はい!ありがとうございます!」


「主、そろそろ」


「ん?もうそんな時間か。んじゃエコー、俺は行くよ。幸せになー」


「はい!またいつでもいらして下さい」


 俺はビッ○エコーに別れを告げて、80階層のボス部屋に転移した。

 既に牛のお嬢さんは到着しており、乙女らしからぬ胡座(あぐら)をかいて待っていた。


 見た目は完全にオフのオッサン。


「やっと来たか。今回は遅かったではないか」


「遅い?10分前に来てるぞ」


「我は2日前に到着していた。お前が来ないから暇すぎたではないか」


「知らねーよ!お前暇人なの?待ち合わせに2日前に来るとか、出張するサラリーマンでも、なかなかないぜ。前乗りし過ぎだろ」


「それだけこの日を楽しみにしていたということだ。

 見て分かるぞ。覚醒に成功したようだな」


「ん?ああ、まぁまだ途中だけどな」


「途中だと?そのステータスでか?」


「ああ。まだ理想形態ではない。今少し時間が必要だと思う」


「なれば我との戦いはどうするのだ?まだ止めておきたいか?」


 俺はニヤリと笑い。


「バカ言え。お前には聞きたいことが山程あるんだ、勿論戦うに決まってるだろ」


「いいだろう。では我も此度は全力を出すとしよう。そうでもしないと、簡単に終わってしまうだろうしな」


「ああ、そうしてくれ。

 精々本気の力を見せてくれ」


 2人の間に一時の静寂が訪れた。

 しかしお互いのメスト量はとてつもなく、レベル2000を超えた者同士が向き合い、ぶつかり合う瞬間が訪れる。


 キアにも目で追えないスピードでお互いがぶつかる。

 ぶつかった衝撃で周りの壁にヒビが入るほどだ。

 音と衝撃波だけで周りに影響を与えている。

 近くにレベル500以下の者が居れば、恐らくその衝撃波だけで粉微塵となってしまうだろう。


 キアも流石に思っていた。



 “これが異次元と言われる超越者の戦いか……”



「主、私は信じています。必ず勝利して、また優しい微笑みをしてくださることを……」


 戦いは激化していき、お互いの得意とする技の応酬。

 しかし何処となくザハルには余裕が感じられ、ザハルは楽しそうに戦っていた。

 事実、ザハルはロストとの戦いで初めて勝ちを確信しており、余裕もあり楽しんでいた。

 自分と同じレベルで、さらに拮抗して戦える現状唯一の相手。

 ザハルにとって今ではロストという存在は最高のライバルでもあった。


「ロスト!へばってきたのか?」


「はぁはぁ、まだまだー!!!」


「そうだそうだ。お前の本気を見せてくれよ」


「いいだろう!ならば、我の奥義を食らうがいい」


 ロストはこの奥義倒せなければ自分の負けだと確信していた。

 それだけロストは追い詰められており、最後の力を振り絞っての奥義発動であった。


牛爪砕塵(クク・ヴァーニング)!!!」


「あぶねっ!エグいの撃って来やがった!

 ちっ水龍炎舞(ドラゴン・プラクス)


 水龍の鱗を纏い防御をしながら、炎でカウンター攻撃をお見舞いした。

 そのお陰で俺は無傷で事無きを得た。

 水龍の鱗ハンパねー!


 牛のお嬢さんは最後の力を振り絞って攻撃しただけに満身創痍。

 この瞬間に俺の勝ちが確定したのである。



 3度目の正直。

 遂にロストを超えた瞬間であった。



「我の負けだ。もう何も技が出せない。

 どうやらこの数年で貴様はとてつもない力を手にしたようだな。我の見込んだ通りだ」


「それはよかった。というかさぁ、お前っていつもそんな喋り方な訳?

 我とか、貴様とか……厨二病全開?」


「厨二!?え?何?そんな風に見えてたの!?

 やだ!恥ずかしいじゃない!」


「待て待て待て!突然のキャラ変に戸惑いを隠せないんだが!」


「だって私も元は転生者だし、日本では高校生だったんだもん!

 でもこっちに来てどんどん強くなってロストとして確立して、いつもの口調で喋れなくなっちゃって……」


 半べその牛。正直可愛げの欠片もないので感情移入が出来ねー。


「お前キツいって……」


「煩いわね!いい?あんた私のことを倒したんだからオスクリダドの当主交代だからね!」


「は!?嫌やし!」


「だってそう決まってるんだもん!

 最も強き者が当主になるって!」


「知らんよ!それにオスクリダドに入るとも言ってねーし!勝手に決めんな牛女!」


「じゃー入ってよ!」


「今すぐ決めれるか!」


「じゃー猶予をあげるから考えててね」


「俺はそんなことより大事なことを聞きたい。

 この世の理や超越者についてだ。

 知ってることを全部教えろ」


「ふー……負けてしまったし、仕方ないわね。

 いいわ。話してあげる」


 俺はこの日、遂に知らなければいけない領域に足を踏み入れるのであった。


いいペースで書けてる予感がします笑

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p>無価値と言われた人間が異世界では絶対必須でした
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