【41】やるべきこと②
遂にと言うべきか、俺は一先ず1度目の覚醒を果たした。
言うまでもなく能力もレベルも大きく向上した。
キアが居ない状態でも十分なほどの力を手にしたのだが、キアが俺の脳内システムに戻った時は言うまでもなく比にならない。
ぶっちゃけ、もうやりたい放題じゃんって思うことも沢山ある。
エグい能力の1つにキアが自立型に進化しており、俺から離れて経験したことや取得した事などをキアが脳内に戻ることで必要なものは全て俺のスキルに変換される。
更には知り得た情報も全て演算されるので、非常に助かっている。
俺の今の状態をレベルも含めて話しておこう。
現在はレベル2100。
勇者と魔王を殺せない事以外は大体何でも出来るしステータスも所謂カンストしてるような感じ。
好きな食べ物は甘いもの。
嗜好品は勿論!たばこ!
嫌いなものというか、生理的に無理なのはGブリ。
アイツだけは、まっジムリ!
なに?あのシャコタンスタイル!
キッモ!まじキッモ!!
あの化け物はいいとして、よくねーけど……真面目な話に戻そう。
俺が覚醒してから今に至るまでの期間で大きく各国が動き出していたのだ。
理由は、思いのほか魔王軍が息を吹き返すのが早かったことになる。
もうこれは近々、勇者と魔王の戦いが本格化していきそうだ。
さすがにこの流れになってはレーニアを止めれないな。
アイツには天寿全うしてほしいと願うのはわがままな事なんだろうか……
それに最近キアに言われて気付いたことが1つある。
どうやら俺は人間に対しての感情が強く出ているようだ。
でもさぁ仕方なくない?
だって俺、人間の親の下に転生したんだもん。
ただアイツの言いたい意味もわかる。
超越者になる者はどちらか一方に肩入れしたら、世界の均衡が乱れるだろうって事もね。
でも俺は100年は人間に肩入れすることを既に決めてある。
それ以降は超越者として生活しようと思う。
実際、超越者として何をすべきなのか、何が出来るのかは何も知らん。
まぁそこはロストが知っているだろう。
近い内にアイツを倒し、本人から聞くとしよう。
覚醒してダンジョンから戻り子供たちにプレゼントをし、ディスウルフも飼い犬として育ち、子供たちとも仲良く育っている。
育っているのだが、基本的にペスカは俺に服従した魔物。人類と戦いになれば勝つのは間違いなくペスカである。
実は家族にはペスカの秘密が1つだけある。
ペスカも当然ながら人型になれる。
ということは勿論、人の言葉も理解できるのだ
。
レベルは200で獄炎が通常スキルで使える化け物級魔物であり、マイムたちも刃が立たない魔物なのだ。
ぶっちゃけペスカ単独で魔王軍を倒せるほど強いワンコなのだ。
更にこのワンコはとても有能でもある。
マイムやクラーヌは勿論、俺やキアとの訓練にも付き合ってくれる。
お陰でマイムはレベル68に成長しクラーヌもレベル67まで成長した。
ペスカ自身は俺とキアによりさらに鍛えられレベルは250にまで成長した。
俺たちに鍛えられ強くなりマイムたちに還元する。
うん。最高の従者である。
ここ数年はマイムやクラーヌは王国の中で生活していることがマストとなってきている為、新しい仲間としてペスカは非常に助かっている。
ただし、子供たちが寝静まったときのみ、ペスカは動けるのだがね。
そうそうマイムの話をしておこう。
マイムとピムの間にピリムという子供が生まれた。
それはそれは溺愛されていらっしゃるマイム君ではあるが、正直見た目はスライム以上でもスライム以下でもないので、可愛さが分からん。
ただのトゥルントゥルンが一匹増えただけやん……って俺は思ってしまっている。
さて本題に入ろう。
俺の予想ではあと3年以内に人魔大戦が発生すると踏んでいる。
それもあり最近ではレーニアの修行を再開させ、俺やキアと日々の鍛錬を積んでいる。
しかしながらまだまだ魔王の力には遠く及ばない。
例え勇者と言えど、やはりそこは人の領域というところなのか。
万が一にも2年以内とかで対戦する事になれば、子供たちは母を失うことになるだろう。
王国も女王不在により繰り上がりでフィリックスが王位を受け継ぐだろう。
そんな王国は腐るほど存在するだろうが、自分の子供たちにそんな思いはさせたくない。
なにより、俺自身もレーニアを失いたくないというのが本音である。
今はキアによって作られた魔物とホムンクルスの混成傭兵団により、魔王軍により荒んだ大地は緑を取り戻していっているらしい。
自然回復あざす!
ということで結局何が言いたいかというと、俺のやるべきことを伝えたかったということだ。
俺の今やるべきことは、フィリックスのエニリカスまでレーニアを死なせないという事がマストで、可能ならばラムネがエニリカスを迎えるまでレーニアには生きて欲しいと願う。
その為に、時間の許す限りレーニアの鍛錬に時間を割かねばなるまい。
最後にロストである。
アイツとも、もう1度戦う必要がある。
今後の俺がどう進むべきか考えるには、ロストの知っていることを聞く必要がある。
人への干渉を辞める俺の100歳記念に、必ず必要となる道である。
ここからの数年は激動の日々を迎えるだろう。
楽しみというより責任感が、より一層増したきぶんである。
でももうやるしかないよねー。




