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第七十四話 時代の波、そして周りの優しさ。

投稿が遅れました。

12月から再開します。


告知。

12月中旬から、新作を投稿するので、併せてそちらもよろしくお願い致します。

ーーーあぁ……このまま……時代の波に押しつぶされてしまうんだ……。


配信者としての輝ける時間は、極めて短い。

人は「飽き」というものがあり、それに左右されてしまう仕事はどうしても、輝ける時間が短くなってしまうもの。


そんな事をわかっていながらでも、活動は続ける。

俺には家族がいて、家族を支える為に頑張らないといけないから。


「頑張りすぎるなよ」「大丈夫?」と心配してくれる人が、近くには沢山いる。

心配はかけたくない、でも、心配してくれないと悲しい。


そんな、承認欲求と自己中心的な考えがどうしても脳に染み付いてしまっている。


「送りましたよ」


生徒会の仕事が終わり、小説の執筆の仕事も粗方が終わった。


今はもう9月の後半に差し掛かり、ようやく秋らしさが増し、とうとう夕方が肌寒い季節となってきた。

この時期になると、一気に気分が落ち込む事がある。


いわゆる、一年に一度の【病み期】とやらで、自分でもよくわかっていない。

でも、この時期になるとなぜか、体がインターネットを求める。


「成績維持できているからいいけど、最近いじりすぎじゃない?」


「まぁ……うん……」


基本的に、家ではずっとTmitterの TLを眺めている。

最近、配信の頻度が急激に落ち、ファンの間では「死んだ?」と、ネット特有のアレが始まっているぐらいだった。


『新人配信者です!』


と宣伝しているアカウントを見つけては、固定のつぶやきにいいねを押してみたりする。

すると、たちまち騒ぎが起きるが、最近はいいねを押しすぎているせいか、騒ぎがあまり目立たなくなってきた。


「エナドリいる?」


「最近控えてるんだ」


「ふーん」


美鶴は右手に持っているエナドリの栓を開け、一気に喉に流し込む。

事務所が潰れ、炎上騒ぎがようやく落ち着いてきたのか、最近は少しネットでも落ち着いているようにも見える美鶴。


お互い、ネットが生きる世界であるため、その場の空気がなんとなく察せる事もあり、お互いずっと黙っていた。


スマホ画面に爪がカチカチと当たる音が、リビングに響き渡り、ふと、美鶴の目の下を見てみるとクマができてあった。


ーーー俺も寝た方がいいのかな。


そして、スマホの画面を消し、その場で顔を伏せた。



★☆★☆★☆★



目を覚ますと、背中には毛布がかかっており、目の前にいた美鶴がいなくなっていた。

時刻は夜の10時をまわり、あたりは真っ暗。

窓を開けると、涼しい風が部屋に吹き込み、引きこもりな俺でも季節の変わり目を感じた。


「勉強でもするか……」


そう呟くと、俺は近くにあった参考書を手に取り、読み始めた。

忙しさのあまり、成績維持が不安になってきたのか、意外とすんなり頭に入ってきている感覚があった。


最近まで苦手だった、歴史がすんなり入ってくる。

つい2ヶ月前までは「あ、過去は振り返らないタイプなので」みたいな事を言って、歴史(勉強全般)から逃げていた。


「今回の期末、大丈夫かな……」


思考がどんどんマイナス思考へと流れていく。


ーーーちょっと、ここは踏ん張り時だな。


少し、心に火がついた。


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