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第六十八話 本当の辛さ

期待。

それは、何にも変えられない、人から心待ちにされること。

裏切ってはいけない、それに答えなければいけない。責任があるから。


今まで、ファンの期待を裏切らずにやってきた。

しかし、それは、全てマネージャーの頑張りと言っても過言ではなかった。


学校のこともあったので、全て任せきりにしていた俺も悪いのだけど、マネージャーが8割頑張ってくれたことによって、実現していたまでもある。

でも、今回は違う。


ーーー作品の基盤は、自分で考えなければいけない。


編集者の方と、連絡はとったが、修正するのは、誤字脱字や文法的に間違っているところのみ、だと言っていた。

なので、俺が面白くない作品を描いたとしても、それを誰から評価するわけでもなく、世に送り出される。


そこまできたら、もはや恐怖。


「今まで、こんなことしてこなかったからなぁ、、、」


「お兄様は十分、頑張ってるよ!もう少し、休まないと!」


「締め切りがあるんだよ、、、」


「うわっ、私が一番嫌いな言葉だ、、、」


「俺も嫌い、なんか焦るし」


現在の文字数は10万文字、しかし、ここで読み返してみて、あまり面白くないことに気づき、締切まで残り1週間、書きなおすか書き直さないか論争が、脳内で勃発。

勝者は未だ、決まっていない。


俺がそんなことで悩んでいると、愛実は革新的なアドバイスをしてきた。


「じゃあ、自分の小説を、一回匿名で序盤投稿しみたらどう?」


「それ、ありかも」


序盤だけなら、マネージャーからも何も言われていない。

よし、それで行こう。



★☆★☆★☆★



「全然伸びない、、、」


pvを見るたびに、胸が痛くなる。

一話だけ投稿してみたものの、全く伸びず、この業界の辛さを知った。

あれだけ必死にかいて、1日のpv数はたったの4。


自分の才能のなさに、つくづく嫌気が刺した。


「オリジナル作品って、こんなに難しいんだ、、、」


絶望に打ちひしがれている俺。

小説の【消去】という言葉が、頭によぎる。


消してしまえば、全てがなくなり、0からのスタートになる。

マウス片手に、一人、頭を抱える俺であった。

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