表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

51/85

第四十四話 待ちに待った春休み←休ませるなんて言ってない

「ということで、生徒会は春休みは毎日くるように!」


不満の声が上がるのを覚悟しながら言った。


「まぁ、そうなると思ってたし」


意外とそんなことはなかった。

新生徒会になり、気分が高揚しているのもあるが、一人は前回からの引き続きなので、少し安心している面もある。


現在は全員が生徒会室にいる。

今回のテストで、俺もようやく生徒会の仲間入りを果たした。

ちなみに、俺の学年順位は2位。


一位は言うまでもなく、前会長。

俺と3点差だった。


テスト終わりに話していると『本気出せば、できるじゃない』と言ってくれた。

普通に努力を正当に評価してくれる人がいて、俺は涙がこぼれそうだった。


『次は私を超えるかもね』


あの一言を聞いた時、少し、いや、かなりの自分への自信と期待が沸いた。

目指せ1100点でこれからも勉強を続けようと思う、いいきっかけになった。


そして、生徒会での活動は、前までとは変わらない。

俺はTmitterの運用と、総会への顔出し。

会計への連絡や初期との、揉め事への仲裁など。


やることは、これから山積みとなっている。


勝は今日は親戚の葬式で、ついさっき帰った。

後輩である、直人と菜沙は机で勉強をしている。

流石、秀才たち暇があれば勉強をする。普通に尊敬した。


「会長、生徒会のメンバーで、今度、どこか食べに行きません?」


提案をしたのは、菜沙だった。


「みんながいいって言うなら」


「僕は大丈夫ですよ」


「僕もです」


「じゃあ、副会長にも言っておくな」


「「「は〜い」」」


「あと、優斗。今日から敬語な」


「もちろんですよ、だって生徒会長ですからね」


やばい、癖になりそう。

【会長】と呼ばれるのに対して、俺は快感を覚えていた。

敬われているというか、今までの自分とは違うような感じがして、たまらなかった。


「直人、俺のこと呼んで」


「会長」


「もう一回」


「会長」


「やっぱり、最高」


「お〜い、会長。直人に引かれてますよ〜」


その後は、各自作業に取り掛かった。



★☆★☆★☆★



「和也くん?最近エナドリ飲んでないでしょ」


「うん、飲んでないよ。健康的な生活送ってるし」


「テスト終わったんだし、奢ってあげる」


「やった、ありがと」


俺の大好きなエナドリの味【ディープドクター】の500ml缶を買ってきてくれていた。

この味は、レモンを基本とした味で、すっきりとした後味が最高なエナドリ。


昔から、レモンが大好きだった俺が最初に出会った、運命的なエナドリでもある。


プシュッという、開栓音と共に乾杯をし、体にエナドリを流し込む。

スッキリとした味に、心まで整頓されるような気がした。


「クーポン持ってる?」


「持ってるよ!一本120円で買える、クーポン。2枚あげようか?」


「うん、貰っとく」


チラシの切れ端についているクーポンをもらい、それを財布に入れた。

生徒会の冷蔵庫に何本か、ストックしておこう。


毎日飲むわけではないが、非常時のために買っておいて損はないだろう。


まぁ、まずその考え方がおかしいのかもしれないが、それはもうどうでもいい。


今はただ、エナドリを体に染み渡らせることに専念することにした。

【評価ポイント】【ブックマーク】よろしくお願いします!

感想なども書いていただけると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ