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第二十六話 第一回、委員会選挙!

「今までの方針でいくと、委員会は前委員会の各会長がきめるのだが、今年からどうやらかわったらしくてな」


「選挙するんですか?」


「そうだ。入って間もないが、俺たちはもうすぐ卒業する。次期生徒会長はお前になってほしいんだ」


「「「「えぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」」」」


「マジっすか、、、」


突然なるカミングアウトに生徒会室にいる全員が驚きの声をあげた。

俺は目を丸くさせた。

【生徒会長】というスケールの大きすぎる言葉に圧倒され、それ以上声が出せなかった。


「副会長!こんなやつでいいんですか!?」


「流石にひどいですよ、僕にも生徒会長ぐらい余裕で出来ます」


「まぁ、あくまで出馬してほしいと言うだけだがな。俺は和也に任せたい」


「副会長、、、」


「そうだ〜いけ〜和也〜」


二年生からの応援は会長を除いて絶大。

しかし、学校の授業もまともに受けていない俺に投票するやつなんていない。

俺が、選挙に勝つ最善の方法とすれば、、、。


「美鶴ちゃん、応援演説やってほしいんだけど」


「待ってました!」


そう、強力な味方をつけること。

日頃の行いもよく、先生や生徒、校長からの信頼も厚い。

選挙演説を即答でやってくれると言ってくれる、強力な人は美鶴しかいないし、彼氏(仮)の最大の特権だと感じている。


「選挙演説は任せて!完璧だから!中学の時に何度もやってきたことがあるし、私が応援演説をすると55%の確率で当選するよ!」


「何それ、その絶妙な数字」


「七海さん、絶妙な数字ついてきますね〜」


「おい、和也。もっと信用できるやついないのか」


「その数字は、、、ね、、、?」


「みなさんひどくないですか、、、?」


生徒会雑用担当、七海美鶴。

その絶妙な数字に周りからの不安が寄せられた。

時には嘘をついてでも、相手を安心させることも必要だと言うことを知らない美鶴であった。


「正直、今の状態で勝てるとは思わない。二年にはこれまでにないほどの、優秀な陽キャがいる。そして、コミュ力も財力も知名度も高く、学力はそこそこ。まぁ、俺も初めは陰キャだったが、学力をつけて、生徒会に入った。だから、和也も頑張れ」


「学力をつけろと言われましても、、、」


「そこに天才が一人いるじゃないか」


「私ですか?」


「会長に勉強教えてもらうとか、なんか癪に触るので嫌なんですけど」


「私だっていやよ!」


「お前らもっと仲良く出来ないのか、、、。前までは仲良かったじゃねーかよ」


「あの時は、こいつがこんなやつだとは思ってもいなかったんですよね」


睨み合う俺たち、それを苦笑いしてみる美鶴。

そして、何も見ずに、ただただスマホでTmitterをしている隼人。


場はカオスな状況となっていた。


「別に和也が頭が悪いとは思わないけどな。だって、学年30位の中に入っている時もあるし」


「前回のテストは何点だったんだ?」


「120点」


「前々回は?」


「440点」


「本当に何があった、、、」


「この前、生徒会長奪われた、人いるじゃないですか。あの人に無理やり勉強させられたんですよ」


「田鶴のことか、、、あいつ、不貞行為バレたもんな、、、」


「なんですかその面白そうな話、聞いてないんですけど」


「隼人は聞かなくていいから」


男子高校生あるある、下ネタ系にはすぐに食いつく奴。

ほとんどの男子高校生がその部類に入る。

そう、これは至って普通の男子高校生の反応であり、別に特別【変態】ってわけでもない、普通の反応なのだ。


「まぁ、選挙は頑張ってみますよ。で、選挙っていつなんですか?」


「3日後だ」


「今なんて」


「3日後だ」


「は、、、?」


宣言2秒後に諦めたいと思ってしまった俺がいたのであった。

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