不死鬼団のアリス
『不死鬼団のアリス』と呼ばれる少女が、この不死鬼団の軍団長だという。
いわゆる『アンデッド』の軍団。
大きく分けて『ゾンビ』『がいこつ』『ゴースト』の3種類。
過去にもたくさん制作された、ゾンビ映画に出てくるようなゾンビの軍団、それが不死鬼団だ。
「あなたがジョルダンさん?私が不死鬼団の軍団長、アリスよ。だけど生きている人間には、私のことは触れないみたいね。
ぶっちゃけ、死んでくれたら、あなたも私に触ることができるようになるわけ。」
何を言っているんだ、俺は一度、戦車の砲撃を喰らって死んでいるんだ。だから俺も考えようによっては、一度死んで、こちらの世界に来ているわけだから、ゾンビとか幽霊みたいなものかもしれない。
ここで、アンデッドの知識を見てみる。
ゾンビ 死後どのくらいたったかもわからないくらい朽ち果てた死体のモンスターというのがイメージだが、ゾンビになったばかりの時は、生前の記憶が残っているという。
ゾンビに殺された者は、一度は死ぬが、一定時間が経過すると、新たなゾンビとなる。
よくある、ゾンビ映画のパターン。
ただし、特定の職業や立場に就いていた者は、ゾンビになってまで、生前の身分や立場に縛られ、アンデッドの中での地位も、生前の身分や立場に左右されてしまうことがあるという。
もともとが能力の高い者や、身分の高い者の場合、アンデッドになってからも、高い地位が保障されるとか。
スケルトン がいこつ。骨だけの姿になると、もはや性別も分からなくなる。
がいこつでありながら、鎧を着たり、馬に乗って戦ったり、あるいは機関銃をぶっ放したりする者も。なぜかサマになる。
ゴースト 実態の無い幽霊。生きている人間にとりついて、能力を奪ったり、若さを奪ったり、呪いをかけて死に至らしめたりするようなイメージ。
いろんなゴーストがいるが、中でも恐ろしいのは、その姿を見ただけで、すぐに死んでしまうというような奴だ。
しかも、倒した仲間に成り済ましてパーティーに加わったりするから、タチが悪い。
さらに、吸血鬼もいる。吸血鬼ともなると、何百年、殺されない限り生き続けられるとも言われる。長く生きることによって知識は高まり、強力な魔法も使えるようになるという。
「すごいでしょ、ある意味私たちって、一度死んでいるということもあって、最強の部隊だと思うの。
ちなみに私は、ニンニクも平気だし、十字架なんて効かないの。
銀の武器とかも、通常のダメージしか受けないで、特殊効果を封じられるのよ。」