第4話 遊撃隊へ配属させられました
「嫌だぁ!騎士団なんかに興味無いんです僕ぅ!体力も無いですからぁ!」
「ニートよりはマシだ!興味なくても問題無い!体力はこれから作る!」
こんなところで国に縛られるような事になれば…僕の自由が侵害される!それだけはあってはならない!
「自由が良いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
「ん?なるべく自由にはするぞ?」
「え?」
姉様曰く、
「お前は国レベルの危険な物をもっているな?」
「うん。」
「じゃあお前の身分は?」
「辺境伯の三男です。」
「もし他国の貴族から縁談を持ち掛けられたら?」
「…受けるしか無いですね。」
「それでお前が他国の兵器に成り下がれば?」
「……………姉様が僕を殺します。僕の方が強くても、心では姉様に勝てませんから。」
「では、そうなら無いようにするためには?」
「先に婚約を結んでおくか、誰かから《《囲ってもらう》》しかないです。」
「それに最もお前に適しているのは?」
「姉様の管轄の騎士団に入る事です。」
「うむ。よくできました。」
「けど僕縛られたく無いです。」
「そう言うと思って一番自由で負担の軽い所においてやるから安心しろ。お前には幸せになってほしいからな。」
「ありがとうございます。姉様。」
だそうです。
「それが嫌だと言うのなら私が婚姻を結んでおいてやろうか?」
ニヤニヤとした顔も綺麗ですがやられっぱなしも腹が立つので、
「できるようになればそうさせて頂きますね!」
と言っておいておきました。
ちょっと恥ずかしがるかな?と思っていたらすごい返事が帰ってきました。
「本当だな!言ったからな⁉︎」
「え、は、はい。」
あまりの剣幕だったので思わず後ろに下がってしまいました。
「…………父上たちが言っていないとはいえど、可能性は十分にある…!選んでくれると良いなぁ。」
「ん?何か言いましたか?」
「い、いやぁなんでも無いよ。」
「そうですか。」
「じゃ、じゃあもう早速訓練場に行こう。挨拶は早い方が良い。」
「えっ、もうですか⁉︎」
「なんだいやか?」
「いや、別に嫌という訳じゃないんですけどその隊の人たちも日々の訓練があると思うので今日は大丈夫だと思います。」
「要するに人見知りだな!安心していいぞ。あそこは実力も重視されるが女子がいかんせん多いからな。お前はパッと見ても12歳ぐらいにしか見えんし声も高い。奴らも気にいるだろう。」
なんだろう。今のこの発言を聞いて急に不安になった。
「やっぱり僕遠慮して…」
「さあ行くぞ!お前もきっと気にいるいい所だぞ!」
「うわぁ、不安だなぁ。」




