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称号「分解者」はなにかと便利です。  作者: akakitune-赤狐
第一章 領主編
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第20話 姉VS姉 

「ふふふ………どう………けど…………良かったぁ…。」


声が聞こえる…。何だろう…。聞き覚えが……。


「あ、おはよう。デコル君。調子はどう?何処か痛い所有る?」


「いえ……何もありません……。」


どうして僕はノイルさんと二人でいる⁉︎僕はあの部屋から出ていなかったはず⁉︎


「どうしてここにって顔してるね。まぁシャルルの予想の通り、私には隠密系統のスキルがあるんだ♪だからこうして連れ去らせてもらったってワケ♪いやー良かった良かった!君と二人きりにならなきゃ意味がなかったからねー!」


「僕と…二人きり…?それってどうゆう事ですか?」


「初めて君の事聞いた時、びっくりしたよ。こんなに私の身近に『極点』持ちがいる、いや、生まれたなんて信じられないでしょ?」


確かに『極点』は珍しいからその気持ちはわかる。けれどこの動機には繋がらない。


「だから様子見で君の事軽く見てみたんだ。そしたらさ、君、14歳でその身長じゃないか。しかも、言葉遣いも正しいし、それでいて幼さも残っている…。シャルルから聞いたんじゃないの?私の過去。」


「軽く………ですが…。」


「私それが我慢できなかったりした時があって…。それでこうなっちゃったんだ。幸い、全部未然にベイルが止めてくれてるけどさ。何故かいつからか暴走するようになっちゃって。でも、いけない事だって分かってたから、ベイルも事前に防げたの!」


つまり、気付いたら自分の欲に逆らえなくなっちゃったって事?


「けど、君が来た。私がいつも必死に抑えているのに…。君が来た。君は私の性癖を全てどストライクでクリアしてる!そんなの抑えられる訳ないよ!こんなに我慢したんだから………いいよね?」


背筋がゾクりとする。これは不味い……。僕は分解しか能がない。使えるスキルは解剖図。分解を人に向けて使ってしまえばノイルさんが……死ぬ。ここで僕が対抗する手段は………ない。


諦めかけた次の瞬間。






ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!



「キャア⁉︎まさか⁉︎」


「デコル!無事か!《《喰われてないか》》⁉︎」


「お姉様!」


何故ここに⁉︎お姉様に探索系統のスキルはなかったはず!


「何でここが分かったんですか?団長に探索系統のスキルは無かったはずですけど。」


あ、やっぱりそう思いますよね。


「そんなの簡単だ……。」


なんか急に雰囲気が……。


「勘だ‼︎(ドヤァ)」


「お姉様……そこ…それはやっちゃダメだと思います……。」


「ム⁉︎何故だ⁉︎まぁ今はいいだろう。ノイル…覚悟は出来てるんだろうな………。」


「え……いや……実はその………。」


「問答無用!決着なんぞすぐに着けてやる!お前は永久禁固だ!」


「まぁ良いや!模擬戦と思っちゃえ!」


二人の戦いが今、始まる……!


「この戦い……どうなるんだ…。」


_____________________________________


脳筋の姉vs活発な姉


と言った所だろうか。僕の姉は頭は悪くない。悪くはないのだが………。


「私に挑んでくる者は正攻法では勝てない、そういって搦め手を使って来る事が多い。そんな時、どうすると思う?デコル。」


「う〜ん、お姉様もさらに上の搦め手を使う?」


「残念。不正解だ。私の場合は…」


そう、お姉様は


「全部正攻法で片付ける。」


というゴリ押しすぎる技を使ってくるのだ。


「さぁ、ノイル。降参するならまだ許してやるぞ?お前はデコルにとって良い人、らしいからな…。かなり減刑して永久禁固だ!ありがたく思え!」


「いや!ちょ、誤解なんですって!私実は!」


「良いから早く私に倒されろ!そして牢獄だぁ!」


「いやですよ!まだやりたい事たくさんあるんですから!」


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