第15話 ノイルさんのお部屋「ひゃっ!止めて下さい!」
僕の名前はデコル。コンポース領の三男なので家督をつぐことは出来ませんがそれでも『分解する』という才能でなんとかやって行けそうな感じの14歳です!そんな僕ですが今。
同じ騎士隊の先輩(女性)の部屋に無理やり連れて行かれてしまいました……。
一体どうなる⁉︎
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「さーどうぞどうぞ、上がってってー。」
「お…邪魔します…。」
ドアを開けるとまずそこには……。
「ちょっ、何ですかこれ!」
ゴミが散乱していた。
「あれ⁉︎行く前に片付けたのに⁉︎何でぇ⁉︎あ!まさか………。」
何やら怖い顔をしている。何があったのだろう…。
「あいつ、私の部屋荒らしていったなぁ〜!」
完全に自分の世界に入りかけていたので、
「あの…あいつって…?」
気になったので聞いてみた。
「あぁ、私の妹。かなり強くて隠密や空き巣とかに相当長けていてね!で、書類とか欲しい時に私の部屋を勝手に漁って行くの!片付けもしない癖に〜!」
やっぱり他の部隊もあるんだな…。というか妹さんが破天荒すぎるなぁ…。普通身内とはいえど家を荒らしっぱなしで出て行くなんて考えられないや…。
「ごめんね〜デコル君。あいつ私に対してすごく甘えたがりだったんだけど…なんかかまってあげられなくなっちゃったら急に私が困る事ばかりしてきてね。多分構って欲しいんだろうけど…。」
「何歳何ですか?」
「今年で18だったかな……。」
僕と四つ程度しか変わらない…。あれ?
「じゃあノイルさんは何さ…すいません。女性に年齢の話はいけない事なのに…。すいません…。」
「いやいや、良〜の良〜の!まだまだ若いからね!これでも20歳よ!」
「元気なんですね…!僕はいつも暗くなっちゃうから…。どうすればそんなに明るくいられるんですか?」
「えっ?う〜むむ、なかなか難しい問題ですなぁ…。普通にこれがデフォルトになっちゃってるから!」
やっぱり生まれながらにして違う何かがあるのかな…。僕が人見知りなのも体質だろうしもっと言えば……
「お〜い、デコル君!水かジュースかどっちがいい〜?」
「ハッ、水でお願いします!」
完全に自分の世界に入っていた…。全く聞いてなかったしいつ言われたのかもわからないくらいのめり込んでいたとは…。
「ねぇデコルくん。」
「はい、何でしょう?」
「ちょっと部屋から出て行ってくれない?」
「え、あ、ああすいません。今どきますね!」
あれ、何か感じが違う…。
「ちょっと!何やろうとしてんの!ネイル!」
あれ⁉︎ノイルさんが二人⁉︎どうゆう事なの⁉︎