表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
称号「分解者」はなにかと便利です。  作者: akakitune-赤狐
第一章 領主編
12/25

第11話  その2 「お前の仕事はな…面倒な仕事だよ。」へっ?

次の日…。僕はまた行け、と命令されてしまいました。


もうあんな所行きたくないよぉ…。グスン。だって怖いもん。目がもう殺しに来てるんですよ⁉︎もうヤダァ…。


と、言いつつ行かなければならないので行ってみると、ベイルさんからこんな事を言われてしまいました。


「お前の仕事の内容なんだが…。少々厄介な事になってな。」


「へ?何でですか?」


「まだ決定事項ではないんだが…。お前の『分解』次第で仕事内容が変わってくるんだ。」


「仕事の内容が『分解』次第ってどういう事ですか?」


「ちょっとこの壁、分解してみてくれるか?」


「…こんなに大きい壁…。出来るかなぁ…。」


その壁の大きさは約五メートルくらいの大きな石壁。


「まぁ、全部じゃなくていいんだ。音をなるべく出さずに自分が入れるくらいの穴を開けることができれば…。まぁ、その…あれだ…。」


初めてベイルさんが言葉を濁す所を見た。って、自分が入れるくらいの穴って調節が難しくないですか…。しかも音も出さないって…。まぁ、やってみます!


「石壁だから…硬い?もし一気にやったら音が大きいから……よし!イメージはできたから…後は。『分解』!」


その時、不思議な事が起こった。


ファサァァァァァ。っていうような感じで一部分だけ砂?みたいな物になって飛んで行きました。


「…………。」


「思ったのと違ったけど…一応は出来たぞ〜!」


「デコル。」


「はい?」


「お前の仕事はな…面倒な仕事だよ。今決定した。」


「へ?」


何故⁉︎


「内のシャルルは幻影魔法が非常に上手くてだな…。隠密において、この中でかなり長けているんだが…。もし、お前が音もなく城壁を壊し、そこから忍び込んでしまえば…。」


そこまで来れば僕もわかりました…。つまりそれをシャルルさんと一緒に僕にやれと言うんですね⁉︎


「すまんな、デコル。新入りをこうも扱うのは心苦しいが…。最近少し怪しい貴族達がいてな…。そういった奴らの調査を頼みたいんだ。」


「僕にそんな事出来ますかね…。僕まだこの力が発現してからそんな日にちは経ってないんですけど…。扱いも難しいし…。」


「今すぐに行け、という訳じゃない。まぁ後々説明はしていってやるから安心してくれ。とりあえず、面倒な仕事になった事だけ伝えておく。まぁ、頑張ってくれ。」


「えぇ……。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ