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称号「分解者」はなにかと便利です。  作者: akakitune-赤狐
第一章 領主編
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第11話 「お前の仕事はな…面倒な仕事だよ。」へっ?

「さて、まずはフワラ。お前はいつも通り事務系に回れ。」


「はぁ〜い。」


「シャルルとノイルはデコルに訓練やら色々教えてやれ。」


あれぇ?訓練なんてやるとか言われてなかったんですけど…。


「やったね!シャルルちゃん!」


「…やった♪やった♪」


珍しく感情を出して……え?もう決定事項になってません?嘘でしょ…。


そんな僕の負の波動でも受け取ったのか、ノイルさんが気を使ってくれた。


「大丈夫だよ!そこまでキツくなるような内容でも無いから!」


「そうなんですか…?」


「うん!だよね?二人とも!」


「えぇ、基礎を習うだけですよ〜。」


「……大丈夫、私が手取り足取り教えてあげるから…。」


何でだろう、体が危険信号を発してる。


「じゃあ、頼んだぞ。」


「えっ。」


「何か問題でもあるか?」


「いえ、な、何も無いです。」


______________________________________


「ではこれより!デコル君専用訓練を行う!」


「「おぉ〜?」……。」


そうして僕は様々なことを教えてもらった。


前提の条件として、


まず一つ目は、真っ向と勝負しない事。搦め手などを使い、自分は安全に仕事をこなす事。


二つ目は、仲間が人質などになった場合、必ずどうにかして助ける事。この時、自分も敵の手に落ち無いように慎重に進める。


この二つが大まかな物で、他にこれといった物はない。


そして訓練の内容だですが…


「ちょっとコレキツすぎませんか⁉︎」


「私たちもそんな感じだったから大丈夫だよ〜。」


「いや!そうゆう事ではなくてですね⁉︎」


「……怪我しても大丈夫。私が直す…。」


「えぇ⁉︎いやでも、ちょ、待って…イヤァァァァァァァ!!!」


______________________________________


「うぅぅ、もうお婿にいけ無い…。」


「ふぅ、疲れた…。」


「だいぶ強くなったかな!基本的なところは!後は頑張って応用へ持っていくだけだね!」


「いやだぁ…。まだ続くなんて考えたく無い…。」


もうやだ。あんなスッポンポンにされたり、重点的に狙ってきたり…。やっぱり僕の予感は正しかったんだ…。


「ごめんねぇ〜。この子達も悪気があった訳じゃないのよ〜。私達も似たような状況だったし分かるわ〜。」


「フワラさん…。限度があるんじゃないですか⁉︎初日からこんなって、もう僕耐えられるか不安になって気ましたよ⁉︎」


「「「私達が無事だったから大丈夫!」〜。」…。」


姉様。僕をこんなところに連れてきたこと。一生をかけて恨んでやりましょうか…。


と、人生初めて姉様に不満を持った僕であった。



____その頃。


「………。」


「どうしたのですか?」


「いや、何か…。デコルに謝らないといけないような気がしてな…。」


「何かあったんでしょうかね。」


「いや、大丈夫なはず……だがなぁ。」


敏感に感じ取られていました。

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