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45話 ロリロリっ子世に憚る!!

「ねぇ後輩くん、わたしって何キャラかしら?」


「どういう意味です?」


「えっと、ツンデレとかそういうので」


「単純に先輩キャラでいいじゃないですか」


 今日は、先輩がなにやら今後の自分について考える! と叫んだところから始まるのだが、そこは割愛して、話がずれていき現在の自分はどうなのか、という話になったところを語ろうと思う。

 割愛した理由を聞くのはナンセンスだ。ボクと先輩の今後のためにも黙秘権をフルに活用し、丁重にお断りしたい。



 そんな訳で、先輩が何キャラか、と言われれば変人、というのが浮かぶがそんな事を言えば前途ある若者のボクは輝かしい未来を見ることなく、コンクリートで固められ、東京湾に沈められてしまう。だから、非常に面倒なのだ。


「ダメよ、そんな投げやりでは読者がわたしの特徴を掴めないわっ!」


「いえ、ここまで読んでまだ人物像が固定されないのは想像力が、」


「何言ってるの……。後輩くん、著者にイメージを湧かせる描写が書けると思うの?」


「確かにそうですね」


「あ……後輩くん、著者にフォローを入れないんだね……」


 ちょっと落胆する先輩。でも、貶したのは先輩ではありませんか。


「いえ、別にそこまで……。ただ、こんな会話がメインの小説ですから、状況描写のしようが無いですよね。舞台は、この部室だけですし」


「そうね。わたしは密かにマンネリ化を恐れているわ」


「マンネリですか。既になっている気がしますけどね。大概、ボクが殴られて終了ではないですか」


「なら新しいオチを考えましょう。実に、芸人らしいわ。って話がずれ過ぎよっ!! わたしが何キャラなのかハッキリさせないと!」


 ちっ……作戦失敗。うまく誤魔化せると思ったのにな。


「え〜とですね、では、ロリキャラではどうでしょうか? えっと良い意味で、ですからね。先輩は、年の割には幼く見えるので(正直に言うと中身もだけど)」


「ロリキャラ……? それって色々と危ないんじゃないかしら。だって、変態ロリコンが蔓延る現在の日本では、幼女誘拐なんて、イデ○ンのあるでの死亡者数並みにあるわよ」


 ちょっと、前までロリコンの一人にだった人のセリフだろうか……。まぁ更生できてよかったと心底思う。


「いえ、そこまであるとは思えませんけど、先輩は強いから大丈夫ですよ」


「それは後輩くんが弱過ぎるのよ。わたしのパンチぐらいなら一日浴びてても耐えられるぐらいの身体になってもらいたいわ」


「そこまで行ったら人間じゃないです。まぁとりあえずです。ロリっ子は人気ですからね。その中に変態が数多く居るのは事実ですが、ロリっ子って案外一般人にも需要があるものなんですよ」


「後輩くん、調べたの?」


「違いますよ。ちょっとアンケート用紙を作ったり、道行く人々に質問したり、ヤ○ーの知恵袋に投稿したりしたぐらいですよ」


「物凄く調べてるじゃないっ!!」


 声を張り上げながら先輩が席から立ち上がった。

 ボクはそれを冷めた目で見る。


「冗談ですよ」


 そう言っても、先輩はどこか心配そうにボクを見てくる。ちょっとだけ、不憫な子を見ているような視線なのが気に入らない。日頃、会話を面白くするように、と言う先輩の為に盛り上げたのに……。


「じょ、冗談に聞こえないのよ、後輩くんっ!!」


「あはは、ボクがそんな事するわけないではないですか。ロリコンなんてこの世から消し去りたいぐらいの忌々しい存在ですよ。ええ、寧ろ東京湾にボクが沈めて上げますよ」


「東京湾っていきなり物騒ね」


「少し、ですね。ボクはロリコンが嫌いなんですよ。たとえるなら、無限に湧いてくる拠点兵並みに嫌いです。ああ、それだとまだ緩い表現でしたね。物語中盤にある、倒せないイベントボス並みに嫌いです」


「後の方のが、嫌いのレベルが低いと思うんだけどなぁ」


「ええ、冗談ですから。本当のところは、『お前の席、ねぇからっ!』って言っていた人並みに嫌いです」


 ネタのわからない先輩が首を傾げる。あのいじめというレベルを超えたいじめ物語を見ていなかったのか。モップのシーンは好きだったな、とボクは少しだけ残っている記憶を振り返った。


「よくわからないけど、そのセリフを言った人って、嫌いレベル低いような気がするわ」


 情報が無い状態で、そう結論を出した。


「ん〜じゃあ、某密林で注文した商品が品切れで、お金が戻ってきた時並みに、ロリコンを見てるといらつきますね」


「うんっ、それはわかる気がするわ。無いなら削除して欲しいわよね。二度手間で困るのよね」


「ええ、でもやっぱりもう少しいらつきます。えっと、予告で期待させる内容の映画の本編が糞で、無駄金を使った時並みにいらつきます」


「最近は多いからそれは慣れたわね」


 中身も子どもな先輩は、純粋ゆえに予告編に騙される頻度が他人より多いのだろう、とボクは答えを出した。


「そうですか。とりあえずですね、ボクはロリコンを見ると、イ○チを見たサス○並みに殴りたくなります」


「こ、後輩くん! それ、殴るぐらいじゃ済まないわっ! 絶対に殺し合いになるじゃないっ!!」


 道を踏み外しそうなボクの行動を、先輩が咎め、真っ当な道を示した。


「いえ、冗談ですから。それに、あの兄弟のオチって感動だったのでやっぱ違いますね。やっぱり、ロリコンを見ると、復讐者とか格好つけて、一族を皆殺しにした兄に襲い掛かっちゃう馬鹿な弟みたくなりますね」


「すごい馬鹿にしてるわね!? それに、さっきの同一人物じゃないっ! というか、サ○ケファンの人に嫌われちゃうわよっ!!」


「いえ、冗談ですから」


「…………」


 涼しい顔をするボクを見て、先輩は感心したように呟いた。


「後輩くんって冗談を言うようになると、なんとなくミステリアスな気がするわ」


 微妙にうっとりしていたのは謎だが、そうなのか、ボクは冗談を言うとミステリアスになるのか?

 いや、きっと先輩がミステリアスの意味を間違って覚えただけであろう。

 そう結論付けて、ボクは少しだけ息をついた。

ごめんなさいぃぃっ!!

言い訳させて下さい……。ネットが何故か繋がらなかったんですよ。それで、投稿しようにも出来ず……申し訳ないです。


えっと、ロリロリです。クラスに、俺はロリコンだぁぁ! とカミングアウトしている手遅れな人が居た気がします。

でも、そういう人ほど将来、犯罪者にはならないんらしいです。寧ろ、ムッツリさんのが危ないそうですよぉ。


作業BGMをかけていると重くてうまく動かないパソコンが憎らしい今日この頃。

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