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18話 力が欲しいか? ええ、権力が……

「ギア○が欲しいな。または絶対遵守の力」


「同じですよ」


「あれ? 後輩くんって案外、色々と知ってるのね」


 窓際でアニメの美少女っぽくポーズ(片方の手で髪を押さえ、腰に反対側の手を軽く当てる)をしながら、ボクを感心した様子で見てくる。

 パイプ椅子へと深く腰掛けたまま、手に持つ本から目を離し、先輩と視線を合わせる。


「有名どころは大体……。というより、先輩が強制的に進めてくるから仕方なく……」


「それじゃあわたしが全部悪いみたいじゃないっ!」


 そんな風に怒鳴って、先輩が頬をプクット膨らませた。実際の所、全部先輩が悪いのだが、ボクは面倒な事になるのは予想できたので、言わない。


「すみません。それで、ギ○スを使って何をする気だったんですか?」


「後輩くんの×××を、△△△△にして、○○○○○○って感じにキラッ☆」


「…………絶対に○アスを手に入れて欲しく無いですね。そんな事のために強大な力を求めないで下さいよ」


「ん〜アニメのラストは少し残念だったわ」


「って勝手に話を終わらせないでくださいっ!!」


「ああ〜今日の後輩くんのツッコミ、気持ちいいわ〜」


 しまった……乗せられた。

 こういうタイミングを計るのはうまいのだから困る。

 ボクは、少し期待通りの行動をしてしまった事に項垂れた。そんなボクを見て、先輩が心配そうに顔を覗き込んで来る。


「後輩くん? もしかして体調が悪いの?」


 これも苦手だ。こういう時だけ先輩はお姉さんぶるのだから。常日頃からそうやって先輩らしくしてくれるとありがたいのだけれどな。


「いいえ、特に問題無いですよ」


「そう……」


「先輩、そういえば中間試験の勉強、グホッ!!」


 どうやってやったのかはわからないが、テーブルの下から閃光なるキックを噛まし、ボクの腹へと抉り込む。


「ダメね後輩くん、やっぱりそのひねた性格はどうにかしないと……。そんなんじゃ、夜○月みたくノートを使って新世界の神となろうとしてしまうわ」


「危惧するレベルが物凄い……です、ね……」


 お腹が痛い。ずきずきと……相変わらず素晴らしい蹴りです。

 その腹の痛みにボクは悶えながら、ネタをふんだんに盛り込んだ先輩の説教を部活終了まで聞く事になるのだった……。

前回のと比べると短いですね。

こんぐらいの長さで、ポンポンと行こうと思っていたのだけど、やっぱり長く書いた方のがいいのかな?


次回はもう少し長くします……多分。


授業中、マジギレした先生を恐いと思った今日この頃。

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