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プロローグ
ザッ―
とある学園の門前に、1人の少年がやって来た。
「ここに、あいつが...。」
少年は、高く聳え立つ校舎を見上げて、ポツリとそんなことを呟いた。
そのまましばらく校舎を見つめていたかと思うと、ギュッと拳を握って歩き出す。
校舎に、果てはその中にいるであろう人物に向かって...。
「絶対に、取り返す。待ってろよ、――。」
その目に決意を宿らせながら、しっかりとした足取りで、彼は校舎の中へと消えていった。
そして―
「ルイ...?」
校舎の窓から、少年が先程までいた門の方にふと目をやって、人名を零した男がいた。
「...なわけないか。」
その男は何かを払うようにふるりと1度頭を振り、歩き出す。
自身が任された仕事を果たすために。
彼らが出会うまで、後――。




