好き(BL)
BLです。ご注意下さい
好きって言葉は
簡単なようで難しい。特に俺のような場合は…。
俺、池上圭は幼馴染みに恋してる。そいつの名前は高宮直樹。
…そう、正真正銘男なんだ。
「圭〜。コーラちょうだい?」
俺の部屋でコンビニで買ってきたジュースを飲みながら、雑誌を読んでる。
好きって気付いてから、2人きりでいるのがちょっと息苦しくなった。
…もちろん嬉しいんだけど。
「圭〜、聞いてる?」考え事していたら、耳元で直樹の声が聞こえた。
正面には直樹のドアップ。
(ちょ、勘弁してくれよ///)
「何だよ」
ポーカーフェースが得意で助かった。
「コーラ、わけて」
体制はそのままに、直樹が言う。
「どうぞ」
関節キスだ///
ゴクゴク
直樹の喉仏が動くところをボーッとみていた。
「…何?」
俺がボーッと見ていたのに気付いた直樹が怪訝そうに聞く。
「な、何でもない」
やば。どもっちゃった。
直樹がニヤリと笑う。「もしかして、俺に見とれてた?」
そんな顔でも直樹はかっこよくて、ドキドキした。
「違うよ」
「なんだ残念」
え?どういうこと?
「圭も俺のこと好きかと思って嬉しかったのに」
そういいつつ、近付いてくる。
俺はベッドの上に移動していたので、直樹と壁にはさまれる形になった。
「…俺のこと好き?」直樹の真剣な顔は今までで一番かっこよくて―。
嘘はつけそうになかった。
「好き…」
消え入る様な小さい声で言ったけど、直樹には聞こえたみたい。満足そうに笑っていた。
「直…んっ」
いきなりのキス。
俺はヒョイと方向転換させられて、押し倒された。
「圭、愛してるよ」
「…俺も」
そして、たっぷりと愛し合ったんだ。
end
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