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グルート  作者: 撫子 じゃすてぃす
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三大名家

「桔梗先輩っ」

「椿?従者なら受けつけないよ?」

「あぁ、そんなっ」


椿の敬愛する、1つ年上の香月桔梗(こうづきききょう)


椿がここまで彼女にこだわる理由は色々あるが、もっとも大きい理由は唯一“武器”が同じだからだろう。


前世にて生け贄として人を恨みながら死んでいった少女たち。

彼女たちは死神に対抗する唯一無二の力――“呪いの(フルーフ)”を持っている。

それらを更に活性化させるために開発されたのが“武器”別名“ヴァッフェ”と呼ばれるもの。


人によって向き不向きがあり入学式にて教師から手渡される。

体育の授業では保持者数のすくないヴァッフェは学年に関係なく訓練が施される。


そしてたった二人しか保持者のいない彼女たちのヴァッフェ…「薙刀」。


入学当初から共にいてもっとも身近に桔梗の実力を見てきた椿はいつのまにか憧れていたのだ。

学園1と唄われる彼女に。



椿が桔梗を好きな理由は純粋にそれだけだった。

桔梗も純粋に椿が好きだった。

ただ、彼女たちには切っても切れない因縁があった。

本人同士にはなにもいざこざはない。

彼女たちの親―つまり家系に問題があった。


「宮古」

「香月」


そして


「上風」


日本で三大名家とよばれる家柄。

昔は日本で絶大な力をふるっていた宗教団体が現代でも衰えることなく続いてる。

毎月すべてこ家が友好の証として会合を開いているがそんなのものは本当に表向きだけ。

実際は冷戦状態のようなもの。


深く関わりすぎると親戚からいい顔をされない。


しかも二人とも運の悪いことに…宗家の人間。

いい顔をされないというどころか親から直接口出しがされる。

もっとも椿は全く気にしていないのだが桔梗はそんな椿が宮古の人間からなにかをされるのではないかと常に気にかけている。

昔から宮古の人間は容赦がなく…人体実験などもしているなどという。



「相変わらず桔梗は冷たいね~ねぇ、椿ちゃん?」

「か、上風先輩…」



ベタベタしてくる椿を軽くあしらっているとそこに声をかけてきた人物が一人。


運命なのか…三大名家の最後の1つ上風家の宗家の人間、上風梛(かみかぜなぎ)が声をかけてきた。

桔梗の同級生で友人でもある。


ただ椿は彼女のことを苦手に思っているようだったが。



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