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入れ違う二人(S)

「うわー下が全然見えない」


 壁に手をつきながら慎重に階段を一段ずつ降りる。結構長い階段なのに電気が一つもついてないということは、何か怪しいものがあるんじゃないかという考えが頭をよぎる。


「いやいや、流石に血生臭い拷問とかしてるわけないよな……」


 そう思いながらも何故か降りる速度が上がる。なんとか階段を降り切り、地下一階に着いた。地下もやはり暗く殆ど見えない。


「……よー」


 何かの音が聞こえた。

 耳を澄ませてみると他にも何かの音がする。その音を頼りに進んで行くと、一つのドアからその音がしている。

 ドアノブを回すと今までの部屋と違ってドアが開く。慎重に開けると中にもう一つドアがあり、隙間から光が漏れている。

 ここまで来ると音の正体もはっきりした。


「お前はどこからきたんだ?」


「だから、それを言ったら俺殺されちゃうんだよ~」


「ここにいれば殺される可能性は低い。だから、言うんだ。情報を提供すればこちらの組織で君を保護することも出来る。あんな組織にいるなんて危険で仕方ないからな」


「ほ、本当に保護してくれんの?」


「施設の場所を言えばな」


「わ、わかった言うよ」


 うーん、これで捕まった人の施設の場所はわかったけど肝心のサラの居場所がわからない。


「あ、そういえば」


「ん、なんだ?」


「始めて施設に行った時、道に迷って、変な部屋に入っちゃったんだよ~。そん時になんか心電図とか点滴とかをいっぱいつけた女の子を見たんだよ~。その後めちゃくちゃ怒られて殺されるかと思ったよ~」


 お、これはもうビンゴなんじゃないか?

 そう思い、部屋のドアから離れた。




 さぁ~て、面倒くせぇ~けどこいつ殺すか、情報喋っちゃったし。お前に恨みはないがこ褒美のためだ、あの二人今聞いた情報をまとめてんな、視線もあいつから外れてるしいけるな。さて何になれば殺せるかな。あ、あの動物なら簡単か。

 自分の視点がいつもより高くなる、手からは鋭い爪、口からは鋭い牙が生えた生き物。熊だ。案の定というか当たり前だが、異常に気づいた男振り返り、目を開き驚いてその場に立ち尽くしている。

 狙うは一人、お前を殺すだけ。なに簡単さ、ただこの手を振り下ろすだけでいい。振り下ろした手に生暖かい感触があり、日常ではまず聞けない音がした。

 はい、どうもsです。お久しぶりです!

 まぁ今回は特に話すこともないのでちゃちゃっと振り返りに入ります。


 今回はどちらのタイトルもユニークなものでした。パシリスクと道程(皆さんはこれどう読みましたか? 私はもちろんどう……)、どちらの話も主人公と変態野郎の両視点から書かれていてなかなかハラハラするシーンとなっております。

 もしかしたらこの先パンを加えた変態野郎と主人公が曲がり角でぶつかるかもしれませんね(笑)。まぁ、そんなことは多分ないと思いますが(一人不安要素がいるんだよなー。誰とは言わんけど)この先も皆さんと一緒に楽しく読んでいきたいです。


 では今回は短めですがこのへんで。また一周後に会いましょう。

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